ユダヤ人・タルムード陰謀説は、ヴァン・ハイニングズが著したウソだらけの捏造本が元で、極右・白人分離主義団体が拡散したのだそうです。★阿修羅♪ 「タルムードを捏造する者たち」 モーリス・コミンスキー[魔女の鎚 第二撃] http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/161.html - ヴァン・ハイニングズ女史の小冊子は、広く流布し、再印刷されたり、抜き書されたり、加筆されて、1950年代から60年代にかけて『十字架と星条旗』(The Cross and the Flag)、『コモン・センス』(Common Sense)、『サンダーボルト』(Thunderbolt)等の(極右・白人分離主義団体の)出版物で引用・参照された。 1970年代初めには、ジェラルド・L・K・スミス牧師が、大半が嘘である内容を引用した無料トラクトを配布し続けた。 --- 「タルムードは、イエス・キリストを私生児、売春婦の子としている(カーラー, 1b, 18b)」 カーラー, 1b, 18b。この引用箇所は、タルムードの中に存在しない。完全な捏造であり、引照章節数までもが捏造である。 ---
サンヒドリン, 107b。ここは、タルムードに収められた伝説的物語を元に、ヴァン・ハイニングズ女史が事実を歪曲している。
実際に言及されているのは、イエスとその師が道端の旅篭で、ある女性と面会した、ということである。イエスはその女性の美しさに感嘆した。 このため、師はイエスを叱り、弟子であったのを破門した。 タルムードにおいて、ラビたちは、イエスを激しく咎めた師の気性の荒さを、厳しく批判している。 ---
ゾハール,III,282。 ゾハールは中世(13世紀頃)に成立したカバラの書である。タルムードではない。この引用箇所自体が完全な捏造である。 ---
「ユダヤ人は人間である。しかし、世の諸国民は獣に過ぎない。(ババ・メシア, 114-6)」
ババ・メシア, 114-6。この引用箇所も完全な捏造である。章節数すら不正確である。114-6というのはあり得ない。114aか114bがあるだけである。 ---
「メシアが王に即位されるや否や、メシヤはローマを破壊し、荒地とする。教皇の王宮は雑草の生える所となる。次に、メシヤは非ユダヤ人に対する冷酷無慈悲な戦争を開始され、勝利される。非ユダヤ人を虐殺し、その王たちを殺し、ローマの全土を荒廃させる。メシヤはユダヤ人に向かって言われる。『わたしこそ、そなたらが待っていた王メシヤだ。ゴイムどもの金銀を略奪せよ。』(ヨシヤ,60。ラビ・アバルバネルからダニエルへ,7,13)」 ヨシヤ,60。このような書はタルムードの中にはないし、その他にも存在しない。 --- 「ユダヤ人はゴイから略奪してよい。ゴイへの請求書は、ばれないかぎり、ごまかしてもかまわない。(シュルハン・アルーフ。コツェン・ハミシュパト,348)」 シュルハン・アルーフ。コツェン・ハミシュパト,348。タルムードにこのような箇所はない。実際は16世紀に編纂された聖書注解集の一部である。その文章では、ユダヤ人・非ユダヤ人、大人・子どもを問わず、いかに小さなものも盗んではならない、と禁じている。 ---
「『略奪』という言葉をどう解釈すべきか。ゴイは、ゴイからであれ、ユダヤ人からであれ、盗んだり、略奪したり、女奴隷を獲たりしてはならない。しかし、ユダヤ人は、ゴイに対してはどんなこともしてかまわない。(トセフタ。アブホダ・ザラ, VIII, 5)」 トセフタ。アブホダ・ザラ, VIII, 5。これは完全な捏造である。トセフタはタルムードではない。
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