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(回答先: ヒステリー(解離性障害・PTSD・パニック障害などの神経症)は家庭内での性的虐待が原因 投稿者 中川隆 日時 2021 年 6 月 30 日 09:58:07)
フロイトはヒステリーの原因が抑圧と性的原因にある、と提唱しました。
が、彼の言は、後に性的虐待(sexual abuse セクシャル・アビューズ)を子供の願望によるものとし、20世紀後半になるまで、虐待を受けた子供達を苦しめることになります。
ヒステリーのある女性には幼児期に性的な体験があり、これを引き起こすのが「エディプス・コンプレックス」だとはフロイト言いました。
フロイトは、最初は心的外傷(トラウマ)が女性をヒステリーに陥らせているのだと思いました。
が、親の罪――ひいては、男の罪――を認めたくないのか、オイディプス神話が人間の普遍的に抱いている願望だと感じ、その幻想が娘に実父や義父・親戚などを誘惑させたのだと論破しました。
彼は、幻想は人間の無意識が造り上げるのだと説き、幼児には親と近親姦をしたい欲動があるから、親との情事の幻想をつくるのだと説きました。
つまり、娘が無意識の欲動により、父親を誘ったと言いたいわけです。
この発想は、うつ病者にカウンセラーが
「うつ病ではなく、それはあんたのわがままではないのか」
とか
「あんたはうつ病ではない」
と言うのと同じです。
これは、ドクターハラスメントです。
二次虐待を受けた女性は、傷を深くします。
現に、フロイトの診察を受けて治っていない人がいます。
「自分が悪いから、あんなことになったんだ」
と女性のなかの子供は自分を責めていたでしょう。
幼い子供は親に支配されるものです。
子供にとって親しか頼れる人はおらず、親元が安全な場所なのです。
だから、親から虐待を受ければ、深い傷を受け、居場所を無くしてしまいます。
性的虐待を犯す父親は大人として未熟です。
幼児性愛やストレスなどにより、力でもって子供を踏み躙ります。
それに対して母親は弱い人間で、何も言えない母親は夫と娘の関係を見守るだけです。
娘を女だと思って嫉妬したりする母親は、娘を罵り父親とともにさらに傷つけます。
父親などの絶対者に
「これは夢だからね」
とか
「お母さんや他のひとに言っちゃだめだよ」
などといわれたら、子供は従わずにはおれません。
こうして虐待は繰り返され、子供の傷は深く、潜在化していきます。
幼い頃に受けた心的外傷はその人の人生を崩壊させます。
被害者(サバイバー)は人間不信に陥ってアダルトチルドレンとなってしまい、酷い場合だと自殺してしまう可能性もあります。
また、幼い頃に受けてしまった傷を、人間は知らず知らずのうちに繰り返してしまったりします。
虐待の現場が夢となって何度も現われ、またずっと続く現実に子供自身が順応してしまい、まるで愛人のような慣れた様相を見せてしまうこともあります。
傷がトラウマになった事象を人生に再現させたりします。
が、傷が子供の自我をねじれさせてしまったために起こったことで、子供の真実の本意ではないのです。
その後の近親相姦の調査でフロイトが女性の妄想だと考えていた行為がすべて現実に行われていた近親相姦の記憶だったとわかってきました。
つまり、パニック障害とかPTSDはエディプス・コンプレックスではなく、実際に有った近親相姦や義父からの性的虐待が原因だというのがわかってきたのです。
さあやさんの場合も義父からの性的虐待が原因でしょう。
第三者委員会のメンバーの大半が精神科医や心理学者だというのは、教育委員会では さあやさんの自殺はイジメが原因ではなく、義父からの性的虐待が原因だと考えているからです。
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