貨幣のプール論は正しい、というのが経済学の定説です。

ゆうちょ銀行なら預かっている預金総額の中から債券投資しています。
預金総額以上の金は使えません。

ゆうちょ銀行以外の民間銀行でも貸出した金や債券投資の時価総額が減っても債務超過にならない範囲でしか使えません。

貸した企業が破綻したり、債券価格が暴落して民間銀行が債務超過になったら困りますからね。

実質的には顧客の預金総額の7割までしか使えません。
貨幣のプール論というのはそういう実態に基づいて出てきた考え方なんですね。

金融緩和すると民間銀行は破綻する

米シリコンバレー銀行が破綻　リーマンショック以来の規模
毎日新聞 2023/3/11 08:38（最終更新 3/11 10:54）

　米国で預金保護を担う米連邦預金保険公社（FDIC）は10日、カリフォルニア州に拠点を置き新興企業向け融資が中心のシリコンバレー銀行（SVB）が経営破綻し、すべての預金を管理下に置いたと発表した。SVBは1983年設立の中堅銀行。2022年12月末時点の総資産は約2090億ドル（約28・2兆円）、総預金は1754億ドル。銀行の破綻としては、08年のリーマン・ショック時に破綻したワシントン・ミューチュアル以来の規模となる。

　米紙ニューヨーク・タイムズによると、SVBは主力の融資先であるシリコンバレーの新興企業に他行より高い金利を提示して預金を集め、そのお金の多くを米国債などに振り向け運用益を得ていた。しかし22年3月からインフレ抑制のため米連邦準備制度理事会（FRB）が急ピッチで利上げを始めると、長期金利の上昇に伴い保有国債の価値が急落、含み損を抱えた。

　金融引き締めで事業環境が悪化した取引先企業が相次いで預金の解約を申し込んできたため、SVBはやむなく価値の下がった米国債などの保有資産を売却。これに伴い約18億ドルの損失が発生。取引先の業績悪化にも備え、資本を増強する必要に迫られた。

　SVBの持ち株会社SVBフィナンシャルグループが8日に損失と増資計画を発表したことで金融市場は混乱し、預金引き出しが加速。救済する金融機関は現れず、10日にFDICが管理下に置いた。

金融緩和すると民間銀行は破綻する

【銀行株×高配当】ゆうちょ銀行の売出しに応じるべきか？
https://www.youtube.com/watch?v=HtdWHy8Eiyg

シリコンバレー銀行(SVB)破綻の原因と株式市場への影響
つばめ投資顧問
2023/03/12
https://www.youtube.com/watch?v=_xzz89x-KIE

シリコンバレー銀行の決算書から破綻の理由を解説する
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/34498

シリコンバレー銀行のバランスシートの資産の欄には以下のものが計上されていた。

現金: 138億ドル
売却可能な証券: 260億ドル
そして負債の欄には以下のものが計上されていた。

預金: 1,731億ドル

投資家であれば知っておくべきだが、銀行の決算書の場合、預金は負債の欄に記載される。預金は、預金者が引き出そうとすれば銀行が返さなければならないお金だからである。

1,731億ドルの預金に対して現金が138億ドルしかないことに注目したい。預金者は預けたお金を銀行が持っていていつでも引き出せると考えがちだが、預金を又貸しして収入を得るのが銀行のビジネスなので、実は預金のほとんどは銀行には存在しない。

この数字を見れば、預金者が預金の1割でも引き出そうとすれば、シリコンバレー銀行はたちまち現金不足に陥るということが分かる。預金者が預金の1割でも引き出そうとすれば、銀行はたちまち現金不足に陥る

つまり、銀行が顧客の預金総額の9割も資産運用するとシリコンバレー銀行みたいに破綻するという事です。
実質的には顧客の預金総額の7割までしか使えません。
貨幣のプール論というのはそういう実態に基づいて出てきた考え方なんですね。

ゆうちょ銀行なら預かっている預金総額の中から債券投資しています。
預金総額以上の金は使えません。

ゆうちょ銀行以外の民間銀行でも貸出した金や債券投資の時価総額が減っても債務超過にならない範囲でしか使えません。

貸した企業が破綻したり、債券価格が暴落して民間銀行が債務超過になったら困りますからね。

実質的には顧客の預金総額の7割までしか使えません。
貨幣のプール論というのはそういう実態に基づいて出てきた考え方なんですね。

金融緩和すると民間銀行は破綻する

米シリコンバレー銀行が破綻　リーマンショック以来の規模
毎日新聞 2023/3/11 08:38（最終更新 3/11 10:54）

　米国で預金保護を担う米連邦預金保険公社（FDIC）は10日、カリフォルニア州に拠点を置き新興企業向け融資が中心のシリコンバレー銀行（SVB）が経営破綻し、すべての預金を管理下に置いたと発表した。SVBは1983年設立の中堅銀行。2022年12月末時点の総資産は約2090億ドル（約28・2兆円）、総預金は1754億ドル。銀行の破綻としては、08年のリーマン・ショック時に破綻したワシントン・ミューチュアル以来の規模となる。

　米紙ニューヨーク・タイムズによると、SVBは主力の融資先であるシリコンバレーの新興企業に他行より高い金利を提示して預金を集め、そのお金の多くを米国債などに振り向け運用益を得ていた。しかし22年3月からインフレ抑制のため米連邦準備制度理事会（FRB）が急ピッチで利上げを始めると、長期金利の上昇に伴い保有国債の価値が急落、含み損を抱えた。

　金融引き締めで事業環境が悪化した取引先企業が相次いで預金の解約を申し込んできたため、SVBはやむなく価値の下がった米国債などの保有資産を売却。これに伴い約18億ドルの損失が発生。取引先の業績悪化にも備え、資本を増強する必要に迫られた。

　SVBの持ち株会社SVBフィナンシャルグループが8日に損失と増資計画を発表したことで金融市場は混乱し、預金引き出しが加速。救済する金融機関は現れず、10日にFDICが管理下に置いた。

金融緩和すると民間銀行は破綻する

【銀行株×高配当】ゆうちょ銀行の売出しに応じるべきか？
https://www.youtube.com/watch?v=HtdWHy8Eiyg

シリコンバレー銀行(SVB)破綻の原因と株式市場への影響
つばめ投資顧問
2023/03/12
https://www.youtube.com/watch?v=_xzz89x-KIE

シリコンバレー銀行の決算書から破綻の理由を解説する
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/34498

シリコンバレー銀行のバランスシートの資産の欄には以下のものが計上されていた。

現金: 138億ドル
売却可能な証券: 260億ドル
そして負債の欄には以下のものが計上されていた。

預金: 1,731億ドル

投資家であれば知っておくべきだが、銀行の決算書の場合、預金は負債の欄に記載される。預金は、預金者が引き出そうとすれば銀行が返さなければならないお金だからである。

1,731億ドルの預金に対して現金が138億ドルしかないことに注目したい。預金者は預けたお金を銀行が持っていていつでも引き出せると考えがちだが、預金を又貸しして収入を得るのが銀行のビジネスなので、実は預金のほとんどは銀行には存在しない。

この数字を見れば、預金者が預金の1割でも引き出そうとすれば、シリコンバレー銀行はたちまち現金不足に陥るということが分かる。預金者が預金の1割でも引き出そうとすれば、銀行はたちまち現金不足に陥る

つまり、銀行が顧客の預金総額の9割も資産運用するとシリコンバレー銀行みたいに破綻するという事です。
実質的には顧客の預金総額の7割までしか使えません。
貨幣のプール論というのはそういう実態に基づいて出てきた考え方なんですね。