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湾岸に派遣された25万人のアメリカ軍人の家族は、一般的には、胸の内を語ったり、さらに来るべき戦争に対する疑いを漏らしたりすることを躊躇している。家族たちは、愛国心がないとか、生命を危険にさらす兵士を応援しないとか非難されることを恐れている。しかし、マサチューセッツにあるボストンの、樹木が立ち並ぶ家々と、小さな庭と、所々に星条旗が掲げられているありきたりの郊外、ジャマイカ・プレーンでは、沈黙は適当ではない。「軍人家族は発言する会」(Military Families Speak out)は、慰めや友情を与えるだけではなく、兵士の近親者に発言するよう仕向け、恐怖を開示させ、ためらうことなく今度の戦争に異議を唱えることを促している。
チャーリー・リチャードソンとナンシー・レッシンは、昨年11月に生まれたこの会の創立メンバーだ。そこには現在全国から200家族以上が集まっている。彼らは、ヴェトナム戦争を不人気にすることに貢献したヴェトナム反戦退役軍人の運動の主張にいくらか倣っている。彼らはすぐに、彼らの息子ジョーの写真を見せる。「息子は無線技師です。アラビア語をしゃべり、海軍の偵察隊に所属しています。8月から湾岸に派遣されていますが、その時私たちは戦争の危険について自覚しました。私たちの運動は独自のものですが、同時に原理原則に基づいています。私たちは、唯一の動機が石油とジョージ・ブッシュの政治的打算であるようなこの戦争を望みません。私たちは罪のないイラク市民が死ぬのを望みません。私たちは一方的なことの運び方を望みません。ワシントンにおけるデモ行進をきっかけに、私たちは兵士の家族への共感と、みなで結集しようとする意思を感じ、この会を創りました。これは常にたやすいことではありません」チャーリーとナンシーは圧力の対象となり、戦争信奉者の攻撃と悪感情に耐えている。「私たちはたくさんの侮蔑的な手紙を受け取りました。子供への裏切りだ、売国奴だと非難されました。軍隊を支援しないことをなじられ、さらに、フランスへ行ってサダム・フセインの同盟に合流したらよいとも助言されました。しかし、私たちにとっては、何ら必要性が証明されない汚い戦争を告発し、兵士たちを帰国させること、それこそが真に愛国的なのです。
「私たちの立場は容易には受入れられません。国家は分裂し、不寛容です」と、他の海兵隊員の母親、デボラ・リーガルはやはり一気に強調する。「ヴェトナム戦争の最中、大勢の平和を信仰する人々が悪い振る舞いを行いました。軍隊はそれを覚えています。彼らは、心に傷を負って帰還した気の毒な兵士たちを虐待し、侮蔑し、あざけったのです。私たちは今度の戦争に対する私たちの立場と兵士への支援とをはっきりと区別します。そしてもし戦闘が始まったら、それは遥かにより厳しいものになるでしょう」彼女は犠牲とか軍隊への忠誠心を称賛する。「私が望まないのはまさにそのためなのです。変なことを言っているのではありません。この勇気ある男性たちや女性たちを、ジョージ・ブッシュのあいまいな意図を満足させるために、国際法を犯して犠牲にし、忠誠心を発揮させることを私は望まないのです」
(以下、数人の会員のコメントが続くが、省略)
http://www.lemonde.fr/article/0,5987,3218--312702-,00.html