現在地 HOME > 掲示板 > 戦争25 > 981.html ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン中島哲夫】ブッシュ米大統領は14日、ホワイトハウスで声明を発表し、大統領が昨年6月に発表した暫定的なパレスチナ国家樹立、イスラエルとの平和共存などの中東和平構想実現への具体的な道筋を示す「ロードマップ」(指針)を間もなく提示すると明らかにした。対イラク武力行使に向けた環境整備と言えるものだ。ブレア英首相も同日、記者会見しパレスチナ和平に向け全力を上げる姿勢を強調した。
ブッシュ大統領はパウエル国務長官を従えて声明を読み上げ、記者団の質問は受けなかった。
大統領は声明で、パレスチナには改革とテロの放棄、アラブ諸国にもテロへの反対を改めて要求。イスラエルにはパレスチナ国家の樹立を支援する必要を訴え、占領地域での入植終結などを求めた。
ブッシュ政権は昨年の和平構想発表後、仲介努力を続けたものの、パレスチナ過激派の自爆テロとイスラエル側の激しい報復攻撃を封じることができず、具体的な成果を出せないまま足踏み状態にあった。
■ブッシュ大統領の中東和平に関する声明の要旨
1、イスラエルとパレスチナが二つの国家として将来、共存する。国家としてのパレスチナはテロを永遠に放棄し、改革により平和的で民主的な国家となるべきだ。
1、イスラエル政府は、テロの脅威が除かれれば、パレスチナ国家樹立に協力し、最終的な地位協定に努力しなければならない。
1、占領地の入植活動は終結すべきだ。
1、アラブ諸国はパレスチナ国家樹立に協力し、イスラエルと平和的に共存すると明確に宣言しなければならない。
1、信頼しうる責任をもったパートナーとして、パレスチナの新首相が真の権力を持つべきだ。
1、中東和平のロードマップ(指針)がイスラエルとパレスチナに示されるだろう。
1、中東の全ての人々が、自由で誠実な政府の下で尊厳を持って生きるに値すると信じる。
1、米国は真の平和を求める者のパートナーとなるだろう。
[毎日新聞3月15日] ( 2003-03-15-01:22 )
★ アラブ及び欧州に対する融和的ポーズなんだろうね。
しかし、パレスチナの抵抗運動をテロと呼び、イスラエルの国家テロにまったく触れていない内容ではまともな人は誰も納得しないだろう。
「占領地の入植活動は終結すべきだ」も、既存の入植地も放棄するのか、ただ今後は新しく入植しないのかが曖昧なものである。
新たしい「パレスチナ国家」の政体にまであじゃこじゃ口出ししているが、それこそが傲慢不遜というものだ。