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【ワシントン12日共同】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が寧辺の再処理施設(放射化学研究所)で使用済み核燃料を再処理するために化学物質を購入していたことが12日分かった。米国務省高官が、共同通信のインタビューで明らかにした。
国務省高官は「再処理を始めたかどうかははっきりしない」と述べる一方で、「化学物質購入など(再処理の)準備を進めている」と語り、北朝鮮が再処理に踏み切る具体的な動きとして米政府が重大な懸念を持っていることを示した。
同高官は、化学物質の購入先や具体的内容に言及しなかったが、使用済み燃料棒から核兵器に転用可能なプルトニウムを抽出するために必要な化学物質を北朝鮮が購入していると指摘。北朝鮮が再処理を開始した場合、「最初の半年間で5−6個の核兵器を製造可能だ」と述べた。
米政府は、偵察衛星などによる寧辺の再処理施設の監視を強化している。