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米、通常兵器では最大の新型爆弾を実験 対イラク戦想定
空中爆発爆弾「MOAB」の実験の模様=米国防総省撮影のビデオ映像から、AP
空中爆発爆弾「MOAB」の実験へ向け準備する技術者=AP
米空軍は11日、非核兵器では史上最大となる新型の空中爆発爆弾「MOAB(モアブ)」の爆発実験を米フロリダ州で初めて実施し、成功したと発表した。地上付近で爆発し、高さ約3000メートルのキノコ雲を生じる巨大爆弾で、地表面に強い圧力がかかる。
イラク戦の際、砂漠地帯に展開しているイラク軍の地上部隊や地下施設破壊などへの使用を想定している模様だ。戦意喪失などの心理的な効果も期待できるという。
ラムズフェルド米国防長官は同日の記者会見で「(この兵器の)目的は、フセイン(大統領)が協力するよう強い圧力をかけるためのものだ」と述べたうえ、戦争になった場合、「イラク軍は戦闘意欲を失い、フセインにとっては亡命を促す動機となる」と同爆弾の破壊力を誇示した。
国防総省によると、モアブは、アフガニスタン攻撃で使われた通称デイジー・カッター(約6800キロ)と呼ばれる爆弾の改良型で、昨年に開発が始まった。精密誘導型の巨大爆弾で重量は約9700キロ。戦闘機では運べず、C130型輸送機に搭載する。
モアブは「すべての爆弾の母」の頭文字にもなる。旧約聖書に出てくる古代イスラエル周辺の小民族モアブ人の意味にも当たるが、国防総省が意図しているかは明らかになっていない。 (03/12 10:44) 朝日新聞