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「米が戦争にこだわる本当の理由」(ニューステ)の真相はシオニスト方針なり
http://www.asyura.com/2003/war25/msg/723.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 3 月 12 日 08:50:33:

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『亜空間通信』511号(2003/03/12)
【「米が戦争にこだわる本当の理由」(ニューステ)の真相はシオニスト方針なり】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

一昨日(2003/03/10)、新聞のテレヴィ欄を見ると、テレビ朝日のニュースステーションの項目の冒頭に、「開戦前夜・・・米が戦争にこだわる本当の理由」とある。

どうせ薄味とは思いつつも、一応録画して、昨日(2003/03/11)、食事時の副食代わりに早回しで見た。何のことはない。今や周知の事実、「ネオコン」、ブッシュの鷹派顧問たちが、1990年に作成していた「イラク先制攻撃」の論文のことでしかない。現地取材で、物々しい作りだから、一般には、これでも新情報として通用するだろう。

 しかし、その奥の奥の「真相」は、私が訳出した『偽イスラエル政治神話』の中に登場する。原著者は、フランス共産党の元政治局員として日本の左翼の世界でもかつては著名だったロジェ・ガロディであり、その背後には、多くのホロコースト見直し論者がいる。「ホロコーストの大嘘」を見抜けないか、恐れて逃げ回っているだけの自称ジャーナリスト、私の呼び名では、「じあゃらじゃらなあ砂利すっとっこどっこい」どもは、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」、真の真相には近寄ることすらできないのである。

 以下は、すでに3年前から電網で無料公開しているもので、911以後にも、何度か、その重要性を電網で指摘した。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-26.html
『偽イスラエル政治神話』(その25)
3章:諸神話の政治的利用(その2)
1節:(その2)
[外部資金による“偉大なイスラエル”への野望]

イスラエルには、外部からの資金が溢れるように流入した。
1、ドイツとオーストリアからの“賠償”。
2、アメリカからの無条件な贈与。
3、“ディアスポラ”からの献金。
 これらの流入資金に力づけられて、イスラエルの指導者たちは、外交政策の中で、“偉大なイスラエル”の実現という途方もない野望を抱くことができた。
 その野心の正確な証言となる論文が、エルサレムで発行されている世界シオニスト機構の機関評論誌、『キヴーニム』(指針)[前出。14号、82・2]に掲載されていた。論文の題名は、「一九八〇年代のためのイスラエルの戦略計画」であり、つぎのよう主張が述べられている。
 《中央集権的機構として見た場合、エジプトは、特に、ますます深まるイスラム教徒とキリスト教徒の間の対立を勘定に入れると、すでに死体同然である。西欧の最前線におけるわれわれの一九九〇年代の政治的目標は、エジプトを明確に、その地理的条件にもとづく各州ごとに分割することでなければならない。
 ひとたびエジプトが、このように分解して中央権力を失うならば、スーダンや、リビアや、その他の離れた国々も、同様の崩壊に至るであろう。上エジプトにコプト人の国家が形成されたり、その他、さして重要な力を持たない地方政権が生まれたりすることは、歴史的な発展への鍵であり、現在は平和協定の締結によって速度が緩まってはいるものの、長期的に見て避け難い必然的な結果である。
 西部戦線の状況は見掛けとは違って、東部戦線と比べれば、はるかに問題が少ない。レバノンが五つの地方に分割されている状況は、アラブ世界全体が経験する将来の予告である。シリアとイラクの、民族的または宗教的な基準で決定される各地方への爆発的な分裂は、長期的に見ると、イスラエルに最も有利な到達目標であり、その最初の段階は、両国の軍事力の破壊である。
 シリアは、民族的構成が複雑なために、分解の危険にさらされている。やがて、長い海岸線に沿ってシイア派の国、アレプ地方ともう一つはダマスカスにスンニ派の国、ドゥルーズがまとまれば、彼らには……とりあえず、われわれが支配するゴラン高原に、……いずれはフーラン地方とヨルダン北部を含む地域に、自分たち国を希望する権利がある。……このような国家の成立は、長期的に見て、この地域の平和と安全を保障するものである。これらは、すでにわれわれの射程距離内の目標である。
 石油資源は豊富だが内部抗争に苦しむイラクは、イスラエルの照準線内にある。イラクの分裂は、われわれにとって、シリアのそれよりもさらに重要である。なぜなら、イラクこそが短期的に見て、イスラエルに対する最も危険な脅威を代表しているからである》(『キヴーニム』14号、82・2)
 この記事の原文はヘブライ語だが、その全文のフランス語訳が、拙著『パレスチナ・神の伝言の土地』(86)に収録されている。
 この膨大な計画の実現のために、イスラエルの指導者たちは、アメリカの無制限の援助を思い通りに使った。レバノン侵略の最初の襲撃に投入した五〇七機の内、四五七機は、ワシントンの贈与と同意による貸し付けのお陰で、アメリカからの購入が可能になったものである。アメリカ人のロビーは、シオニストの“ロビー”の圧力の下で、自分たちの国の利益に反しても、あえて、必要な財源の獲得を引き受けた。
『キヴーニム』の計画の目標は、極めて遠大で非常に危険な対立に満ちていたが、イスラエルのロビーは、作戦の実現をアメリカに託すことに成功した。イラクに対する戦争は、その最も戦慄すべき実例の一つである。
《二つの有力な圧力団体が、紛争に際してのアメリカの攻撃開始を推進する。
 第一は、“ユダヤ・ロビー”である。なぜなら、サダム・フセインの除去とは、とりもなおさず、最も強力なアラブ人国家による脅威の粉砕だからである。……アメリカのユダヤ人は、大西洋周辺のメディアの仕組みの中で重要な役割を演じている。大統領と議会とが常に緊張関係にあるため、ホワイトハウスは、メディアを握る彼らの願望に対して最も敏感に反応せざるを得ない。
 第二は、“財界ロビー”である。……彼らは、戦争が経済を活性化させる効果を考える。第二次世界大戦と、あの膨大な軍需は、アメリカにとって、一九二九年の世界恐慌以来まだ抜け切れなかった危機に、終止符を打ってくれるものだったのではなかっただろうか?
 朝鮮戦争は、その後に、また新しいブームをもたらしてくれたのではないだろうか?
 幸多き戦争よ、なんじはアメリカに繁栄をもたらすであろう……》(『フィガロ』90・11・5)
《アメリカ=イスラエル公事委員会(AIPAC)の政治的影響力は、いくら高く評価しても、し過ぎることはない。
 ……彼らは、一九八二年から一九八八年の間に、四倍以上(一九八二年には一六〇万ドルが、一九八八年には六九〇万ドル)に増えた予算を思い通りに処理している》(『ウォール・ストリート・ジャーナル』87・6・24)[後略]

 以上。

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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
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