現在地 HOME > 掲示板 > 戦争25 > 582.html ★阿修羅♪ |
|
■□■2003年03月5日(水)■□■
雪のカーブルにもようやく晴天が戻ったとのこと、イスラマバードも弱々しい晴れ空が2日続いたので、大きくなりそうな庭木を移動したり、鉢植えの指示を出したり、事務所仕事の合間も結構忙しい。
いよいよアフガニスターンでの緑化もスタート、昨秋からパーキスターン国内の高地で準備していた2万本の苗木を移動させなくてはと気が焦る。アフガン国内でも、幾つかのNGOが緑化に取り組むらしくて、苗木の値段は高騰、数も揃わないらしい。アフガンの国土を自分の目で眺めれば、緑化そのものの大切さが身にしみて理解出来るのかもしれない。
学校や病院の建築、またインフラ整備の重要性もさることながら、まずは人々に毎日の仕事を与え、そこから日当が入り、自給自足のための足がかりを作らなければアフガンの復興はあり得ない。大地を緑化することで水(カレーズ)の確保も、農作業にも人々が勤しむような生活環境作りが最優先されるのを、NGOの活動だからこそ可能なのだと考える。
しかし、小さな街だったカーブルは現在人口が350万人、NGOだけではなく帰還した人々も苗木を家の庭に必ず植えるらしくて、パーキスターンに比べて苗木は10倍も高い。しかし、パーキスターン側で用意した苗木をアフガンへ輸出するのにも、膨大な許可申請が必要なようで、根性の入れなおし。
世界の関心は今やイラク。
日本ではアフガンのニュースなどもう流れていないと思うので…、カーブル駐在員からの怖い話一つ。
「某大学教授をインターコンチに案内したのですが、同日、コンチの入り口でISAF(多国籍軍の兵士)が4人ほどイスラム過激派勢力に待ち伏せされて殺されたようです。翌日チキンストリート(パーキスターン、イラン、中央アジアなどの近隣諸国からの輸入飲料・食物品が比較的多い市場)を通ったら、休日の兵士たちが数十人、一人一丁ライフルを抱えて買い物してました。擬似占領中とはいえ、笑えない光景でした。」
--------------------------------------------------------------------------------
■□■2003年03月3日(月)■□■
相変わらずの雨、おまけに雷鳴とともに雹。
この間から「鈍色」という単語に拘っていたが、本日は文字通り「鈍色」の空から突風と共に氷雨。庭師が毎朝きれいに掃き清めてくれる芝生に、たちまち吹きちぎられた木の葉や小枝が舞い落ち、ようやく再び花をつけ始めたスイトピーがあおられ心細げに揺れている。1月末に降った大量の雹も、長雨も、何でも30年振りの異常気象記録!と表現されているが、早い話がパーキスターンには気象データーがないということらしい。
アフガニスターンでも連日の雨は山に雪をもたらせている。どうぞ少しでも旱魃が解消されますように!!そして野山に緑が戻り、人々の心が少しでも和むことを祈っている。
それにしても、荒んだ心を持っているのが身近なアフガン人ばかりではないこと、近年の世界情勢を見れば荒んだ心は大国のエゴによって世界中に撒き散らされ、伝播して行くのが恐ろしい…。
カーブルの事務所からの連絡によると、今度は事務所の敷地に積み置いてあるカーペット枠の上に雷が落ちたと。事務所と庭は大音響とともに揺れ動き、先般の事務所上での、超低空ヘリコプターから撃たれたミサイル発射以上の衝撃だったとか。クワバラ、クワバラ!!
お化けや幽霊、遺体も怖いが雷も怖い!!あぁ、事務所に居なくて良かった!
--------------------------------------------------------------------------------
■□■2003年03月2日(日)■□■
アメリカのイラク攻撃反対、反戦デモの高まりは、宗教政党連合などが呼びかけ人となってパーキスターンでも熱をおびて来た。本日2日と、9日には学生、法律家、労働組合、平和を願う市民などで100万人規模の「反戦デモ」が催される。
2月15日からは、時折晴れ間が見えたとはいえ、例年にない長雨が続いたパーキスターンでも、きょうはようやく再び晴れ間。本日のデモはカラチ市が中心だというが、もちろんイスラマバード(ラワルピンディ)でもデモは催されるという。「反戦」の意志表示者たち!頑張れ!
それに反して日本では「反戦デモ」がとてつもなく低調だったとか。自分自身がデモにも参加せず、こういう言い方は穏当ではないが、北朝鮮からの脅威??なども真剣に受け止め、「反戦」への意識を高めつつ、どこかで行動して欲しい。
--------------------------------------------------------------------------------