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【ロンドン岸本卓也】対イラク武力行使が迫る中で、戦闘の短期終結を目指す米英軍が首都バグダッドを電撃的に攻略する作戦を進めている。一気にフセイン政権を降伏に追い込み、戦闘の被害を最小限にするためで、米英の軍事関係者は約40日かかった12年前の湾岸戦争と戦略は異なることを強調している。
英国の軍事関係者によると、開戦から始まる空爆はイラク領内の重要拠点を巡航ミサイルや精密誘導爆弾で破壊する。イラク軍の戦意を失わせるために空爆は大規模なものになるという。湾岸戦争では空爆が約40日間続き、実質的な地上戦は数日で終了したが、今回は空爆開始後の早い段階で地上戦を展開する。
地上部隊の主力はクウェートからバグダッドに進撃する。首都攻略は米軍が担当し、英軍はイラク南部の中心都市バスラの制圧を担当する。イラク側の抵抗が小さければ、首都まで数日で到達する見通し。トルコは米軍地上部隊の受け入れを認めていないが、米英軍は「大きな障害はない」という。
空爆とともに空挺部隊を使った作戦も展開される。9日付英紙サンデー・テレグラフによると、米英軍は開戦直後に首都郊外のバグダッド国際空港を空挺部隊が急襲する計画を立てているという。空港を制圧すれば、輸送機による援軍投入が可能となり、首都攻略が有利になる。
米軍は約25万人、英軍は約4万人がペルシャ湾岸に展開し、米英の現地司令官は「攻撃準備は整っている」と話している。一方、イラク側も精鋭部隊を首都防衛に投入している。
[毎日新聞3月10日] ( 2003-03-10-12:51 )