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【カイロ=平野真一】バグダッドからの報道によると、イラクのアミン国家監視局長は9日、バグダッドで記者会見し、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長に対し、今月17日にイラクを訪問するよう求めることを検討していると明らかにした。17日は、米英スペインが国連安全保障理事会に提出した新決議修正案でイラクに突きつけた大量破壊兵器廃棄の最終期限日に当たり、国連査察団トップの招へいによって「査察継続」の流れを作ろうとの思惑と見られる。ただし、ブリクス委員長らが応じるかどうかは不明。
アミン局長は、今月1日から始めた最新型戦術ミサイル「アッサムード2」の廃棄について、「戦闘力は低減するが、国を守るのに十分なミサイルが他にある」と指摘。逆に、廃棄によって「国際社会におけるイラクの立場が改善された」と述べ、戦争開始まで廃棄を続ける方針を強調した。イラクは9日、「アッサムード2」さらに6基を廃棄し、これで総数約120のうち46基が廃棄された。
アミン局長はさらに、米国は対イラク戦の決意を固めたとの見方を示したうえ、「他の安保理諸国や世界中の人々の支持で、(イラクに有利な)状況がさらに広がる可能性が強い」と、国際世論醸成による戦争回避に自信を見せた。
(2003/3/10/10:23 読売新聞 無断転載禁止)