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ノーベル平和賞を昨年受賞したカーター元米大統領は、9日付の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、ブッシュ政権が準備を進めている対イラク武力行使を、「文明国の歴史の中でほとんど前例のない」誤った軍事的、外交的行為に踏み切ろうとしていると厳しく批判した。
カーター氏は文中、自らの大統領在任中(77年〜81年)に様々な国際的危機があり、「正義の戦争」の原則はよく承知していると述べ、「目下のイラクへの単独行動主義的な攻撃が、その基準に見合っていないのは明らかだ」と主張した。
戦争が正義であるための条件として(1)すべての非暴力的な方策が尽きた後の最後の手段であること(2)戦闘員と非戦闘員が区別されること(3)自国が受けた被害に釣り合うこと(4)国連などの認めた法的な裏付けがあること、などを列挙し、イラク戦はどれも満たさないと考えを述べている。
そのうえで同氏は、イラク周辺に展開している米軍に関して、「戦争を最後の選択としつつ、イラクに安保理決議を順守させるための圧力として用いるなら、平和と正義のチャンピオン(擁護者)としての米国の地位を高めることになる」と提案している。 (03/10 18:39)