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【ワシントン9日共同】パウエル米国務長官は9日、米NBCテレビに出演し、イラクが17日までに完全武装解除しなければ武力行使を容認する国連安全保障理事会修正決議案の採択に必要な多数派確保に自信を示す一方、否決された場合はブッシュ大統領が17日前にも攻撃の最終決断を下す可能性があることを示唆した。
米英スペインが提出した修正決議案採択には理事国15カ国のうち、9カ国以上の賛成と常任理事国が拒否権を行使しないことが条件。長官は9カ国以上の支持を得るため「この数日間集中的な交渉に入る」と言明。9カ国以上の賛成票獲得は「射程圏内」と述べた。
しかし長官は否決の場合「17日は意味を失う」と指摘。「時間切れ寸前だ。大統領が米軍を使う時が来たかどうかの判断を示す」と語った。
修正決議案は11−15日の間に採決の見通し。長官発言は否決の場合、17日前に米英がイラク攻撃を決定する可能性があることを示したものとみられる。採択された場合攻撃は20日前後となる公算が高い。