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どんな戦争でも政治的目的があり、戦闘は手段にすぎないとクラウゼヴィッツは書いている。
アメリカの政治的目的はなんだろうか。
アメリカは自国以外の世界は平和だ、と信じているかのようだ。
自分の国だけがテロにさらされている、と。
だからイラクに手を出せる余裕があると考えるのだろう。
あれだけ北朝鮮が挑発しても在韓米軍を見直し、冷戦後の構造改革ということで在ドイツ米軍を見直すという。
私はアメリカは利益と勝利感に浸りたいだけなのだ、そして傲慢な平和を心ゆくまで味わいたいのだと考えている。アメリカは戦争を仕掛ける相手がいない。ロシアも中国も手を出すわけにはいかない。しかし漠然とした不安はぬぐいきれない。ここでイラク相手に強いところを見せ付けたい、というのがアフガン戦以降のアメリカの考えではないか。アフガニスタンを攻撃するためにロシアの中庭とでもいうべき中央アジアに飛行機を乗り入れることがアメリカはできた。しかしアフガンにおいてあまりにも簡単に勝利を得たために『自国の軍隊できっちり力を示した』ということはできなかった。そのため何かアフガンの勝利はなにか後味のまずいものになっている。北部同盟に手柄を奪われたし中央アジアに借りを作ってしまったからだ。イラクに勝利することによって借り無しにいよいよ全世界に号令ができる、とアメリカは考えているのではないか。中国もおとなしくなるだろうし、北朝鮮も震え上がるだろうし、ロシアにももっとはっきり物を言えるようになるだろう、と。
皮肉にも世界が反対すればするほどアメリカは戦争したがるという誘惑にはまっている。反対されればされるほど勝利は価値が上がるとでも考えているようだ。これこそ傲慢の所為なのだが。。