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(回答先: 【首相に進言】 イラク問題:「自ら大量破壊兵器破棄はない」 茂木副外相 [毎日新聞]【「平和と人道に対する罪人」】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 06 日 23:46:46)
小泉首相はイラクとその周辺数ヶ国に対して特使を派遣した。
「戦争か平和か、採択権はイラクにある」などと言い、
イラクがより査察に協力するよう圧力をかけるためだという説明を行った。
そして最後まで平和的解決の道を探るということを真剣な顔で主張する。
だがこれはアメリカ追従という批判をかわそうとする単なるパフォーマンスであり、
稚拙な外交をカバーするためにさらに稚拙な愚行を重ねているだけである。
間違った方向性と無能さから、動けば動くほど恥の上塗りになる。
「墓堀り人夫」の一員となった日本が、無節操にうろちょろする姿を世界中が見ている。
茂木敏充副外相はその中でイラクに派遣された。
「すべての国連安保理決議を履行することを強く求め、最後の翻意を促すことにある」
と彼は出発前、今回のイラク訪問の目的について述べたそうだが、
これは煙のような前提の上に作り出したトリッキーな理屈である。
最後通告を行うなら、攻撃する側が大量破壊兵器存在の信頼性ある根拠を示すべきだ。
ところが今まで推定レベルでの保有量や保管場所の指摘など、「疑惑の具体化」すら無い。
しかも国連査察団はイラクが協力的で査察は効果を上げていると報告している。
現時点では、現時点で判明した事実をもとに発言・行動しなければならない。
結局会談では持っていない者に「出せ」と言い、協力的な者に「協力しろ」と言っただけ。
もちろん会談の結果は「平行線」と報じられているとおりで、成り行きに何の不思議もない。
アジズ副首相はこの意味のない、日本の体裁維持のためだけの会談に、
多忙な中、貴重な時間を2時間も割いて付き合い、礼を尽くした。
こんな非礼な日本特使と無意味な会談をするよりも、
例えばその時間を昼寝に費やしたたほうが人生にとってどんなに有意義か。
日本政府が臆病者の強がりから戦争を支持するというのも情けないが、
せめて相手の昼寝の時間まで奪うのはやめろ言いたい。
アジズ副首相は「米国支持が本当に日本の利益となるか熟考して、立場を決めてもらいたい」
と一言述べたそうだが、これこそ友人に対する率直なアドバイスというものである。
イラクはすでに日本を友人とは思っていないだろうが、少なくとも警告というものではなく、
自分を陥れるような者に半ば呆れ、半ば憐れむようなニュアンスが窺がえる。
茂木敏充副外相は帰国後記者団に、小泉総理に対する報告として、
「よほど強い圧力がないと自ら大量破壊兵器を破棄するところまでいかない、云々」
と述べたとあるが、これは本気だとすれは相当なおバカであるし、
打算的発言だとすれば、あまりに悪意に満ちており、猟奇的ですらある。
日本政府としては、バレバレだが体裁維持目的の会談が実現したのだから、
あとはおとなしくするべきで、帰って来てまでイラクを侮辱するというのはどこまで卑屈なことか。
副外相の顕示欲だろうが、もしフセインが剣を抜いて一喝したなら、震え上がったに違いない。
そこまでせずとも、こんな礼節を知らない特使など身包みはがして放り出せばよかったのだ。
国連を尊重させ「最後の翻意を促す」べきなのはむしろアメリカに対してではないか?
それができず、アメリカ追従を決め込むなら必要以上に目立つべきではない。
お願いだから日本政府はイラク問題でこれ以上動き回らないでもらいたい。
外交とは弱気・強気という問題ではない。日本の外交は他国に比べ、スタンスが狭すぎる。
現在の緊迫した状況で、これ以上の「よほど強い圧力」とは即全面戦争を意味する。
すでに米英は情報戦を仕掛け、空爆を行い、特殊部隊を潜入させている。
スペイン・ブルガリアなどは「墓堀り人夫」の一員だが、発言は日本より慎重である。
「墓堀り人夫」は黙って穴を掘れ。調子に乗ってでしゃばるべきではない。
茂木副外相は日本が「墓堀り人夫」では飽き足らず、
「死刑執行人」に名乗りを上げようというのか?
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http://asyura.com/2003/war24/msg/843.html
「死刑執行人」リンク (これは現代に蘇る英国の姿か、対米追従の日本の将来の姿か)
死刑執行人もまた死す≫死刑執行人の憂鬱≫死の代理人たち
http://www.ff.iij4u.or.jp/~yeelen/hangmen/list/hanglist.htm
今後、アメリカの一方的な断罪による死刑宣告国家はイラクだけではない…