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最近、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では食糧難が悪化したことから、「コッチェビ(住む所もなく群れをなして放浪しながら、物乞いやかっぱらいをする20歳以下の青少年)」が再び急増している。
在中同胞や脱北者(北朝鮮を脱出した住民)、中国と交易をしている北朝鮮貿易業者らによれば、昨年9月以降、食糧配給が全面中断され、食糧難が悪化したことから、北朝鮮全域でコッチェビが急増しているという。
餓死者が大量で発生した1995〜98年の悲惨な状況が繰り返されているというのだ。琿春と羅津(ナジン)・先鋒(ソンボン)を行き来しながら貿易業を営んでいる在中同胞のホ・ヨンチュン(仮名)さんは、「昨年末まで、まばらだったコッチェビが今年2月から急増し、羅津と先鋒地域はコッチェビだらけと言っていいほど」とした。
2月末に羅津を訪れた時も、まともに服も着用していない数十人の子供たちが「おじさん、おじさん」と呼びながら物乞いをし、中国元で1元(北朝鮮ウォンで100ウォン)ずつ渡したが、あまりにも大勢が寄ってきたため諦めたと話した。
ホさんは「すでに北朝鮮当局はコッチェビのことを放棄しているようだった」とした。
C津(チョンジン)出身で、中国を行き来しながら商売をしている金ヨンオク(仮名)さんは「昨年10月からほとんど配給がなかった。今年1月から食糧が底をついた家から、子供たちが街に溢れ出ている」と話した。
また、「2月からC津でもコッチェビが増えている。チャンマダン(農民市場)や汽車駅の周辺には、過去最悪の食糧難で苦しんだ98年の時と似ている」と話した。
コッチェビを半分強制的に閉じ込めて管理していた「子供救護所」は、すでに食糧がなくなっており、子供たちを預かることができなくなっているという。最近脱北した金ギルナム(16/仮名)君は、「最近の子供救護所は、救護所ではなく“放置所”だ」と話した。
巫山(ムサン)郡の救護所の場合、幹部らの物資着服と食糧供給の中断によって、昨年末から粥も食べられない状態だという。国家が食糧を供給しなくなると、子供たちは畑農業に動員され、農業を営みながら延命していると伝えられた。
今年初めから食べ物がなくなると、救護所側は子供たちをこれ以上統制でいなくなり、放置しており、そのほとんどの子供が街をさ迷いながら、脱北を試みているという。
中国丹東に来た北朝鮮のある貿易業者は「コッチェビは食べ物が比較的多い国境地帯に大挙集まっている。すでに新義州(シンイジュ)にも多くの子供が食べ物を求めて街をさ迷っている」と話した。
平壌(ピョンヤン)でも食糧配給が円滑でなく、15日分の食糧を配給してもらうのがやっとだという。
特別待遇を受けているピョンソン科学院の博士らも、1カ月の食糧としてトウモロコシ20日分を配給されるだけだと伝えられた。
延吉朝鮮族自治区のある公安関係者は「現在、脱北事態が小康状態に入ったのは、中国側よりは北朝鮮内部の集中的な取締の結果」と話した。しかし、内部の諜報によれば、北朝鮮の食糧難がすでに98年水準の最悪状況である把握されたことから、春になれば、大量の脱北へとつながる可能性があると付け加えた。
姜哲煥(カン・チョルファン)