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【ワシントン河野俊史】ラムズフェルド米国防長官とフランクス中東軍司令官は5日、ブッシュ大統領と対イラク攻撃の最終的な作戦計画を協議した。攻撃を開始した場合の指揮を執るフランクス司令官は記者会見で「大統領が決断すれば、軍事行動の準備はできている」と語り、すでに臨戦態勢にあるとの認識を示した。
また、国防総省高官は同日、民間人の犠牲を最小限に抑える努力をすることを強調、湾岸戦争(91年)当時20%程度だった精密誘導弾の比率が今回は70%に達するなど、兵器のハイテク化が効果をもたらすとの見通しを明らかにした。
湾岸戦争の際の民間人の犠牲者は約3000人と推定され、今回想定される攻撃でも多くの民間人が巻き添えになることが懸念されている。
国防総省高官は、衛星を利用したGPS(全地球測位システム)やレーザーを使った精密誘導弾によって、標的周辺への被害の拡大範囲を10分の1程度まで狭められると説明。軍事施設周辺の民間人犠牲者を減らすための効果を強調した。しかし、精密誘導弾の7〜10%は機械的トラブルなどから正確に標的を捉えられない可能性があると説明し、「ある程度の予期せぬ状況」は避けられないとの見解を示した。
フランクス司令官は「これまでも、フセイン政権は軍事設備を意図的に病院や学校、モスク(イスラム礼拝所)などの民間施設の近くに置いてきた。我々がそれを阻止することはできない。敵味方を問わず、多かれ少なかれ犠牲者が出るのは避けられないだろう」と述べた。
[毎日新聞3月6日] ( 2003-03-06-12:24 )