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03/05 17:11 電話不通で孤立1カ月 ナウルの国家機能まひ寸前 外信83
【シドニー5日共同】南太平洋の島国ナウルで国際電話が二月初
旬から不通となり、約一カ月間も国外と連絡が取れず外界から完全
に孤立した状態となった。
同国では、国営航空が所有する航空機も差し押さえ寸前にあると
いわれる。いずれも背景には財政の破たんがあり、国家機能そのも
のが崩壊の危機にひんしているとの指摘もある。
電話の不通は水害による故障が原因と分かり、オーストラリアの
援助で今月三日にようやく復旧。しかし、この間はメルボルンやフ
ィジーにある在外公館と本国政府との連絡すら途絶え、「連絡手段
は郵便だけ」(外交官)となった。
人口約一万二千人の同国はかつてリン鉱石の産出で潤い、オセア
ニア屈指の生活レベルを誇った。だが資源の枯渇に伴い、政府が外
国に購入した不動産も次々に抵当に取られるなど、財政危機が深刻
化している。
オーストラリアの公共放送ABCによると、ナウルのドウィヨゴ
大統領は一月末の演説で「リン鉱山の地主に支払う基金が底をつい
た」と告白。国営航空の唯一の保有機ボーイング737もリース料
支払いができない状態に陥ったという。
これまで、友好関係にあった台湾がリース料支払いを肩代わりし
てきたが、ハリス前大統領は昨年七月に中国と国交を樹立。台湾は
ナウルと断交し、資金繰りがつかなくなった。
ナウル議会は今年一月、経済政策の失敗などを理由にハリス氏を
不信任とし、ドウィヨゴ元大統領が復職したが、両陣営の対立で政
治面でも混乱の度が増している。
(了) 030305 1711
[2003-03-05-17:11]