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【ワシントン中島哲夫】米国防総省は最近、ペルシャ湾岸地域に6万人の兵力増派を命じ、対イラク武力行使に備えて同国周辺に展開する米軍兵力は30万人を超える見通しになった。米メディアが4日、伝えた。
AP通信などによると、イラク周辺には既に23万人の米軍が派遣され、半分以上はクウェートに展開。英軍を含めると25万人規模になっている。
これに6万人が加わり、さらに2〜3万人が追加派遣される見込みで、米軍だけで30万人を超える。
6万人のうちドイツに駐留している米陸軍第1機甲師団は4日に展開命令を受けたが、出発日時は明らかにしていない。これより前にトルコへの派遣が決まっていた第4歩兵師団は、トルコ側の最終的な受け入れ可否が不明で、米本土で待機している。
これとは別に、米軍による基地使用を受け入れたロンドン西方の英空軍基地には3日と4日、B52長距離爆撃機が次々に飛来したという。
[毎日新聞3月5日] ( 2003-03-05-12:30 )