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パウエル米国務長官は3日、シャーロット・ビアーズ国務次官(67)=広報担当=が健康上の理由から退任すると発表した。大手広告会社の幹部だったビアーズ氏は同時多発テロ事件直後の01年10月に鳴り物入りで登用され、特に反米感情の強いイスラム世界への広報戦略を担当していた。
米CNNテレビは米政府当局者の話として、メディア広告などに多額の金を使ったものの、成果が上がっていないことに政権内から不満が出ていたと報じ、事実上の解任との見方を伝えている。対イラク戦を控え、世界的な反米感情の高まりが予想される中での退任は、米国の対国際世論外交の失敗を印象づけた形だ。
ビアーズ氏は、米国内のイスラム教徒の生活を紹介し、米国とイスラム世界との価値観の共有を強調するビデオを制作、イスラム諸国のテレビ局などに広告として売り込んだ。しかし、各国で放映拒否などの強い反発を浴びていた。先週開かれた上院外交委で「自分たちがどう見られたいかということと、実際に自分たちがどう見られているか、との間のギャップは驚くほど大きい」と証言し、広報戦略の失敗を事実上、認めていた。
当面、パトリシア・ハリソン次官補代理(教育・文化担当)が職務を代行する。
(03/04 16:04)