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トルコ、米軍駐留案を否決(その2止) ファジル・チュルク市長「民主的解決策…」
◇「民主的解決策はあるはず」−−米軍受け入れ先となるアクデニズ市、ファジル・チュルク市長
米軍受け入れ先の一つとされるトルコ南部メルシンの中核都市・アクデニズ市を率いる、クルド人初の公選市長、ファジル・チュルクさん(43)に、イラク問題について聞いた。【アクデニズ市で山科武司】
――イラク攻撃について。
米国が世界の指導者であることは認める。イラクに独裁政権があることもだ。だが、民主的な解決策はあるはずだ。我々は15年に及ぶ「内戦」(トルコ軍とクルド労働党との武力衝突)の結果、双方で3万人以上の若者を亡くした。その苦しみを経験した我々は戦争に反対する。
――戦争による市の経済的打撃が憂慮されるが……。
湾岸戦争(91年)後、隣国イラクとの交易が途絶え、この町と周辺自治体の工業生産は大幅に低下した。今回の攻撃を前にして市民たちは心理的に動揺し始めており、小売店の売り上げも落ち始めているという。
――動揺の背景は。
この1カ月間、さまざまな米軍関係者が市を訪れ、各種の調査を行った。この町の線路はバグダッドまでつながっており、最近も鉄道やふ頭の状態を調べにきた。市民は町が米軍の補給基地となれば、イラクからミサイル攻撃を受けることを恐れている。
――大量の難民流入も予想される。
このほど、トルコ南東部の中心都市ディアルバクルで、周辺自治体の首長37人が集まって、難民が流入した場合、援助する方法など対応策を協議した。トルコ政府がこれまで、こうした活動を止めたことはない。
(2003年3月4日毎日新聞朝刊から)
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200303/04m/111.html