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米、今週前半に重大決断 報道陣に退避勧告も
チェイニー米副大統領は16日、米NBCテレビの会見番組で、「(ブッシュ)大統領が2、3日中に大変難しい、重大な決断をするのは明らかだ」と述べ、ブッシュ大統領が対イラク開戦の決断を今週前半に行う可能性を強く示唆した。
一方、パウエル米国務長官は米CNNテレビの会見番組で、バグダッドにいる外国人記者団などに対し「退避するか、退避の段取りを考えた方が良い」と述べ、事実上の退避勧告をした。
ブッシュ大統領は、対イラク開戦前にイラク国内に残留する外国人に退去の時間を与えるとしていたことから、副大統領の発言とともに開戦が間近なことを示す発言だ。
パウエル長官は別のテレビ会見で米英スペイン首脳会談では「最後通告は議論しない」と述べていることから、大統領は帰国後、主要閣僚らと国家安全保障会議を開いて3国首脳会談の結果を検討、対イラク最後通告に踏み切り、イラクの反応を見て、週後半から来週にかけ開戦するというシナリオが予想される。
チェイニー副大統領、パウエル長官はともに事態を解決するのはフセイン大統領ら現イラク指導部の国外退去しかないことも強調した。
またチェイニー副大統領は「30日や60日間の査察継続で事態が変わるとは思えない」と述べ、シラク・フランス大統領が表明した4カ月から30日間に査察継続期間を短縮する案を拒否した。(共同)