★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争25 > 1109.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
不審船というお芝居第三幕・引き上げの茶番(5)浮沈タンクのウソ
http://www.asyura.com/2003/war25/msg/1109.html
投稿者 本間正勝 日時 2003 年 3 月 16 日 19:50:04:

不審船というお芝居第三幕・引き上げの茶番(5)浮沈タンクのウソ


九州読売は、10月31日、次のように伝えている。

【船内に浮沈タンク 小型舟艇を出し入れしやすい船体構造(02.10.31)

 鹿児島県・奄美大島沖で引き揚げられた北朝鮮の工作船が、格納した
小型舟艇を出し入れしやすいように、船体の浮沈調整用の大型タンクを装
備していたことが30日、第10管区海上保安本部(鹿児島)と鹿児島県
警の合同捜査本部の調べで分かった。
 船底には海水を吸引するパイプが付いており、捜査本部は北朝鮮が工作
活動のため特殊な船体構造を考案し、新たに工作船を建造したとの見方を
強めている。
 調べによると、タンクは長方形で、船体後部の小型舟艇格納部の両わき
にあった。計数トンの容量があるという。外部からは見えず、陸揚げ後に
進めていた船体の検証作業で確認した。
 タンクとつながっている吸水パイプは、プロペラ後方の船底の両端から
1本ずつ中央に向かって延び、直径約10センチ、長さ約2メートル。
 通常の航行時はタンク内を空にして、小型舟艇を格納部の台木上に置く
。出動させる際はタンクに海水を吸入し、船尾側を沈めたうえで、小型舟
艇を浮かして船外に出していたとみられる。】

 この浮沈タンクについては、他の報道機関で見かけないスクープのよう
な情報であるが、黒子を使って一部の機関に情報を流しながら、正式発表
では全く触れないこのような海保の卑劣さは、至るところでみられる。

 扉を開けることに依って海水がなだれ込む勢いは、船底と海水面との差
が大きいほど激しいものとなる。
 海水との落差を大きくするための装置など、馬鹿げていることは小学生
でも気付くウソであろう。
船尾側を沈めるという迷想は、観音扉の底辺が、海面より上にあるよう
な錯覚を込めている。

 片面タテ2.7メートル、ヨコ2.3メートルもの観音扉は、約1.1メ
ートルが海面下なのである。

 機関室と小船を収容している境の隔壁は、ほぼ船の中央部に位置する。
 その前半の船底型は∨型で、後半は┗┛型であるから、その容積は4対
6にもあたる。
 航行していた長漁3705の中央喫水線と甲板との乾舷は、20〜25センチほ
どしか無く、その下1メートル強が船の自重である排水トン数となる。
 貨物船なら、乾舷マークを計測表示して、喫水の危険度の目安にしてい
るが、自重で20〜30%の浮揚力しか無い船体容積の60%に、しかも後半
だけに海水を引き入れるというのは、自殺行為にあたる。

 “小船収容庫”の容積は、長さ15メートル、巾5メートル、床から天
井(甲板)2.5メートル。  丸みなどを勘案して、
15×4.5×2.0=135立法メートル………と、130トンもの海水
が流れ込むことになる。

 小船を出そうとして開いた扉からなだれ込む水流は、忽ち船尾を海中に
沈め、厨房室の入り口からも海水が浸入し、鉄鋼物の浮揚力率をマイナス
にしてしまうだろう。
 大量の海水を取り込んだら、強力な排水装置が必須となる。
 船体構造の解明に臨んだ90人もの調査官が、半年かけても排水ポンプ
が見つからないのは、沈む船では必要が無いからか。 

 仮定として、深く船尾を沈めても浮いているとしょう。
 小船が収容されている状態は、10月7日船尾を開いて公開した写真を基に

計測すると、12月6日の海保発表での小船の深さ1.2メートル(船尾底か
ら甲板までと解して)として、台木が47センチ程、小船のデッキから“
収容庫”天井の間は、87センチ程である。

 扉を開けると同時になだれ込んでくる海流は、小船を奥に押し込み、浮
力で天井に押し上げられ身動きもとれなくなる。
 魚でない乗組員たちは、酸素補給の潜水具使用が必須となり、何らかの
方法で小船に海水を取り込み、満水にしてもFRP製(一部は木製……海
保発表)の素材では、浮力抵抗は残る。 
 出口である船尾に向かうほど深みが増し、浮力抵抗は更に強まる。
 ともすれば、子供の遊具である浮き輪ですら、その浮力に翻弄されるこ
とあるが、天井に押し付けられている長さ11m巾2.5m深さ1.2メー
トルの浮力体を、人力での移動は不可能であろう。

 観音扉を開いた写真で、小船の甲板と天井の間が87センチある………
と述べたが、12月6日に海保が発表した“九州南西海域における工作船事件
の捜査状況について”で【後部甲板が上方に向けて膨張していた】とい
う状況を航行時に戻せば、甲板と厨房室の床の高さは同じなのであるから
、60センチほど下がっていたことになる。
 小船は、甲板上の両舷に、45センチほどの[波よけ]が付いているか
ら、“膨張”以前の状態では、[波よけ]が潰れることになる。
 つまり、“膨張”そのものが、ウソなのである。 
 
『観音扉を開閉する動力装置も無い』、
『大量に取り込んだ海水の排水動力装置も無い』
そして
『エンジン室への出入り口が無い』
『15人の乗組員の居住室も無い』
『船底部分にカキ殻などが全くついていない(防衛庁関係者)』という、
このユーレイ船に出入りする小船は、部外者を阻む厳重な監視の中、何処
からか現れては人前に姿を見せるのである。
 海保は、このユーレイ船の正体を解明するのを拒み、或いは解明される
のを恐れて、目をそむけている感がある。

 次へ  前へ

戦争25掲示板へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。