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【ワシントン斗ケ沢秀俊】イラクがニジェールからウランを購入しようとしたことを示す文書が偽造文書だったとの疑惑が米国で問題化し、民主党のロックフェラー上院議員は14日、米連邦捜査局(FBI)に事実関係の調査を求める書簡を提出した。米政府が「イラクが核開発を続けていることを示す証拠」としていた文書だけに、偽造文書と断定されると、国内外に波紋を広げそうだ。
文書は昨年12月、イラクの核開発の証拠として国連に提出された。イラクが天然ウラン産地のニジェールからウランを購入しようとしていたとの内容で、米国務省は「核開発の証拠」と主張した。
ところが、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は今月7日、国連での報告で、「さまざまな文書を精査したところ、疑惑には根拠がないとの結論に達した」と述べ、文書偽造の疑惑が浮上した。
米メディアの報道によると、ニジェール政府の公式文書の形式を取っているものの、レターヘッドや署名が公式文書とは違っており、偽造されたことは明確だという。
ロックフェラー議員はFBIに対し、文書の出所、偽造の動機、情報機関が偽造を見破れなかった理由などを調査するよう求めた。同議員は「文書偽造がイラク問題での世論や国際政策を操作するための、うその宣伝活動の一環である可能性がある」と指摘している。
[毎日新聞3月15日] ( 2003-03-15-12:58 )