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【ワシントン14日豊田洋一】米陸軍補給司令部のノートン大佐らは十四日、国防総省で記者会見し、「劣化ウラン弾は(戦車や装甲車などの)機甲部隊を攻撃する必要が生じた際、米軍が使用し続ける兵器だ」と、対イラク攻撃でも劣化ウラン弾を使用する方針を明らかにするとともに、「劣化ウラン弾自体は健康や環境に影響はない」と強調した。劣化ウラン弾使用を正当化すると同時に、イラクをけん制する狙いがあるとみられる。
しかし、一九九一年の湾岸戦争では、米軍の使用した劣化ウラン弾による発がんなど健康被害が報告されており、戦争反対の国際世論とともに、米軍の劣化ウラン弾使用に対する国際的な反発が広がる可能性もある。
大佐らは「劣化ウランは天然ウランよりも40%放射性物質が少なく、世界保健機関(WHO)や国連などの研究でも、劣化ウラン弾と健康、環境との関係は指摘されていない」と述べた。
劣化ウラン弾は、天然ウランから核分裂物質ウラン235を取り出した後のウラン(劣化ウラン)合金を芯(しん)にした銃砲弾。劣化ウランは重く硬いため貫通力が強く、戦車や装甲車などを標的にした貫通弾の弾頭として米軍が開発した。
米軍が湾岸戦争で初めて使用したのに続き、北大西洋条約機構(NATO)軍が、バルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(九四−九五年)、ユーゴ連邦コソボ空爆(九九年)で使った。
湾岸戦争後、イラク南部で子供たちを中心に白血病や甲状腺がんが多発し、異常出産も増えたと報告されたほか、バルカン半島で活動した軍関係者らに白血病などのがん患者が多いのではないかという「バルカン症候群」も指摘された。