現在地 HOME > 掲示板 > 戦争25 > 1032.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: トルコ政権の高い政治能力に拍手喝采 − これほど当たってうれしい希望的予測はない − 投稿者 ×× 日時 2003 年 3 月 15 日 19:07:01)
XXさん、こんばんわ。
>トルコはEU加盟どうするんだろうと思っていましたが、
>ということは
>トルコは戦争時も友好国だったドイツを当てにしたEU加盟を狙う、という予想でいい
>んですか?
トルコのこれまでの政権そして現政権が最大の政治課題としているのがEU加盟だということは間違いありません。
トルコが今回巧妙な政治的駆け引きで米国の逆鱗に触れないかたちで基地の提供を拒否したのは、イラク攻撃に批判的なEUへのメッセージを含んでいると考えています。
XXさんの予想のようにトルコ政権は動くと思います。
しかし、トルコがどれほど近代化を志向した国家であるとしても、イスラム価値観を基盤とした国家であることも現実です。
比較すれば、イラクとトルコはそれほど変わらない経済システムだということです。(イラクに原油がある一方で、トルコはドイツを中心とした移民から送金をあてにしているという違いや、政治とイスラムの関係では、トルコの方がより世俗主義です)
端的には、イラクが標的になるのなら、トルコも標的になるということです。
(トルコのEU加盟は、トルコがイスラム価値観を払拭しない限りないと予測しています)
意識的にトルコを標的にしないとしても、イラクに隣接しクルド人問題という同じ問題を抱えている条件が、トルコに予測(志向)していない政治的変動をもたらすと予測しています。
トルコがイスラムから脱却するのかイスラムに回帰するのか、それは神のみぞ知るということになるのでしょう。
(これもまた希望的観測ですが、トルコは、イスラム回帰志向と西欧型近代化志向の激しい政治的対立を経て、イスラムに回帰していくと思っています)