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北のミサイルは東京に照準、迎撃は絶望
ズバリ命中、核や化学兵器搭載も
北の弾道ミサイルの照準はズバリ、日本に向くが、迎撃は絶望的だという
地対艦ミサイル発射で、再び悪夢が蘇る北朝鮮のミサイル恐怖。射程距離1500キロ以上の弾道ミサイル「ノドン」の照準はズバリ、日本に向く。命中精度は比較的高く、3、4キロで、東京が標的だと首都の心臓部を直撃する。核や化学兵器の搭載も考えられる。卑劣なテロの指導者、金正日総書記が「核・ミサイル」カードを操り、国際社会での孤立から暴挙に出ないとも限らない。日本は現状では迎撃不能とされる。では、どうするのか。
地対艦ミサイル「シルクワーム」は24日午後、沿岸部の新城里付近から北東方向の日本海に向けて発射され、約100キロの海上に着弾した。
冬季演習中の通常訓練にせよ、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)新大統領の25日の就任式と、来月の「フォール・イーグル」など米韓合同演習に対する挑発行為なのも確かである。
シルクワームは敵の上陸用の揚陸艦などを攻撃するもので、長距離弾道ミサイルの「テポドン」や「ノドン」と異なり、軍事的脅威は小さい。
米国防総省によると、北の弾道ミサイル開発は1970年代に始まり、80年代はスカッドB、Cの開発が主流で、イランやシリアなど中東諸国などに密輸してきた。
90年代には長距離ミサイルの開発に着手。日本にとって「最大の脅威」は、平成5年に日本海に向けて発射試験を行ったノドンである。
10年8月には射程1500キロ以上のテポドンの発射も実施。射程約3500〜6000キロの「テポドン2」や、3段式で米国本土を射程に入れる改良型(射程1万キロ以上)も開発中といわれる。
「改良が進む問題のノドンについては、秘密のベールに包まれ、確たる情報はこれまで何も出ていないのが現状だ」
こう話すのは、軍事評論家の神浦元彰氏。
韓国国防省は「北に配備ずみのノドンは約100基」としているが、神浦氏はこう解説する。
「韓国は日本にも一緒に脅威を感じてほしいと思って説明するが、国防省は証拠を見せたことがない。実際にテポドンを含め、発射実験は2度しかしていない。射程距離も証明できないし、日本も確認していないというのが公式見解」
「軍事研究」編集部の大久保義信氏も「確たる情報がない」と前置きしたうえで、「フィルムの背景やスケールから判断して、全長が15メートル前後とみられる」という。
詳細については諸説あるが、「射程距離は1000−1500キロ、最大搭載能力は500キロから1トンとされる。命中精度は、スカッドやアル・フセインから類推し、北朝鮮の技術力を考えると、3000−4500メートル」といわれる。
「この命中精度ならば、東京の中心部を狙えば、確実に山手線内には落ちる」(大久保氏)
仮に国会議事堂に向けて発射すれば、永田町や官庁街が集中する霞が関が大打撃を受ける。
「ただ唯一の発射実験の時も、(ロシアの)ウラジオストクの近くに落ち、5、600キロしか飛んでいない」(神浦氏)
北の兵器開発のお粗末さも兼ね合わせると、命中精度など威力には疑問もあるという。
弾頭部には、通常弾頭に加え、核兵器や生物・化学兵器の搭載も十分に考えられる。「通常の1トン爆弾なら、被害範囲は最大で半径4、500メートルに及ぶ」(大久保氏)
1998年にパキスタンが国産の弾道ミサイル「ガウリ」の実験を実施したことがあるが、大久保氏は「このガウリは形状が北朝鮮のノドンとほとんど同じで、そのものではないかと確実視されている」と説明する。
それではノドン発射の有事に対し、果たして日本は対応できるのか。
先月14日の衆院予算委員会で、石破茂防衛庁長官は「北朝鮮から『東京を火の海にしてやる』という表明があり、燃料を注入し始めたら(反撃に)着手ということになる」と答弁している。
専守防衛で、北朝鮮ミサイル基地攻撃は可能との見解を示した。
10年8月のテポドン発射時には、海上自衛隊のイージス艦がレーダーで機影をとらえていたが、撃墜に至らなかった。
至らなかったというより、自衛隊の防空システムは、弾道ミサイルや高速の巡航ミサイルの迎撃は不可能とされる。
それでは、どうするのか。米国と共同研究中の「LEAP型」(軽量大気圏外弾道)や、LEAP型の前段として、米側が日本に事実上の購入を迫っている「SM−3」の活用が考えられる。
ただ、こうしたシステムも、「発射準備を探知することと、どこを狙っているかという相手側の意図をとらえないと役に立たない」(大久保氏)というのが実情である。
「それなら、空対地ミサイルやSMART爆弾などの報復能力を整備したほうが早い」(同)
神浦氏は「北が20日に韓国へ領空侵犯したミグ19やシルクワームに象徴されるように、想像を絶する古さのポンコツミサイルや戦闘機を見ても、脅威や挑発でもなんでもない」と力説する。
そのうえで「早くて10年かかるというLEAP型配備までに、金総書記の独裁体制はつぶれるはず」と指摘するが…。
ZAKZAK 2003/02/26