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【ワシントン河野俊史】ブッシュ米大統領は25日、国連安保理に前日提出した対イラク新決議案について、「(採択されれば)有益で助けになる」としながらも「第2の決議(新決議)が必要だとは思っていない」と述べ、新決議が採択されなくても協力国とともに軍事行動に踏み切る考えをあらためて強調した。また、現時点で武力行使を回避する道は「イラクの完全な武装解除」だけだと警告した。
国家経済会議の会合終了後、記者団に語った。ブッシュ大統領は「前向きな採決を望んでいる。だからこそ、新決議案を提出した」と期待を寄せる一方で、それが武力行使の条件ではないことを重ねて強調。「サダム・フセイン(イラク大統領)は(大量破壊兵器を)廃棄するふりをして応じていない」と述べ、安保理決議1441(昨年11月)をはじめとするこれまでの決議で軍事行動はすでに正当化されているとの立場を鮮明にした。
ブッシュ政権は新決議の採択に向けて安保理構成国の説得工作を本格化させている。しかし、採択に必要な9カ国の支持取り付けや、フランスの拒否権行使の可能性が依然として不透明なため、「決議なし」の軍事行動に含みを残して“予防線”を張った形だ。
ブッシュ大統領はまた、「戦争の(経済的な)コストについてさまざまな見積もりがあるが、何もしないでこの国の安全が侵されるリスクの方がはるかに大きい」と述べ、経済的な問題にはとらわれない考えを明らかにした。
[毎日新聞2月26日] ( 2003-02-26-10:35 )