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【ワシントン佐藤千矢子】ラムズフェルド米国防長官は25日、ワシントン市内のホテルで講演し、イラクが国連査察から大量破壊兵器を隠すため、同兵器を外国に移転させた可能性があるとの見解を表明した。
長官は、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)による査察で、イラクが大量破壊兵器を保有・開発している証拠をつかめないことに関連して発言。「彼(イラクのフセイン大統領)が査察官に見つけられたくないものを持っていることは疑いない。それらを他国に移動させようとするのは可能だ」と述べ、フセイン大統領が大量破壊兵器を国外に移して隠している可能性を指摘した。
長官は、その根拠や証拠は示さなかったが、湾岸戦争時にイラクが、攻撃による損害を防ぐため、イランに航空機を移転させたと指摘。「彼(フセイン大統領)は今回は(湾岸戦争より)もっと慎重にやるだろう」と語った。
また、イラクの戦力について「通常兵力は湾岸戦争時の50%以下になっていると思うが、生物・化学兵器は進歩して、より致命的で危険なものになっていると判断している」との見方を示した。さらにイラクが無人機を使って生物・化学兵器を上空から散布する恐れがあるとして、強い懸念を表明した。
対イラク戦争が始まった場合には、周辺国のうちイラン、シリア両国は、米国、イラクいずれの側にもつかないとの見通しを示した。
[毎日新聞2月26日] ( 2003-02-26-10:20 )