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ミサイル廃棄はやむなしか イラク、反戦機運にも期待
【バグダッド25日共同】米国などが国連安全保障理事会に対イラク武力行使容認の新たな決議案を提出したことに対し、イラク側の公式の反応はまだ出ていないが、これで過去の安保理決議で定められた射程百五十キロの制限を超えるとされる弾道ミサイル「アッサムード2」の廃棄に応じざるを得なくなった、との観測が強まっている。
米国は同ミサイルの問題を「安保理決議違反の象徴」とみなしており、国連査察団からの廃棄要求に応じなければ「攻撃のお墨付き」を与えるのは間違いないと、イラク側も認識しているからだ。
しかし、イラクは同ミサイルを廃棄しても「攻撃は不可避」と考えており「米国の攻撃開始をできるだけ遅らせ、酷暑の季節まで頑張ること」(外交筋)を最大の狙いとしている。そのためには、フランスやドイツなどが武力行使に強く反対していることや「世界的な反戦ムード」を利用する必要があり、ミサイルの廃棄は格好のアピール材料になる。
査察団は三月一日までに同ミサイルの廃棄に着手するよう要求。イラク側は「もともと射程百五十キロを超える設計ではない。軽い弾頭を使うなどして実験した結果だ」とし、話し合いで解決できるとの立場を取り続けてきた。
しかし、同ミサイルはまだ開発段階で、一部しか実戦配備されておらず、廃棄してもイラクの防衛力に大きな影響はないとの見方もあり、イラクは廃棄を受け入れる条件はある程度整っている。イラクが「射程百五十キロ未満への改造」で切り抜けようとするのではないかとの指摘もあるが、査察団や安保理各国が認める可能性はほとんどない。
ただ、フセイン大統領が「いずれにしても攻撃される」として廃棄に応じないことも想定され、その場合、戦争突入は不可避だ。
(了) 02/25
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq/news/0225-358.html