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(回答先: 日本政府もミサイル発射を確認=「2発中1発は失敗」−防衛庁関係者 投稿者 BB 日時 2003 年 2 月 25 日 12:29:27)
発射されたミサイルが旧式の中国製ということは、ある意味では実戦用に配備されたミサイルの姿をあえて隠すために「どうでもよい」ミサイルで示威行動したともとれます。
しかし同時にこれから判るのは、北朝鮮は中国製のミサイルを配備しているか、あるいはそれをもとに北朝鮮製ミサイルを作っている可能性が高いことです。もちろんロシアから技術が来ていないとはいえませんが、ここ10年間のロシア情勢と中国情勢を見比べれば、経済的に中国が圧倒的に優位であり、現状ロシアが北朝鮮のパトロンになっている可能性は低いと思います。
つまり北朝鮮の兵器や核開発などは中国の後ろ盾があってできるわけで、そういう意味では中国に北朝鮮問題の平和解決への協力を要請しても真剣に助けてくれるわけがない。むしろ北朝鮮の日本への脅威は中国を利しているし、勘ぐれば北朝鮮が対日脅威となることで悪役を引き受けて、中国が直接日本に軍事的牽制を見せないように出来たともいえます。これによって中国が日本向けに24発の核弾頭付き大陸間弾道弾を所有し、日本の主要都市を標的としていることが目立たなくなる。
困ったことに日本の対中国ODAは、間接的ながら中国政府の軍備の負担を軽減することになり、日本人を殺すミサイルを日本人が金を出してやって中国が作って管理しているような間抜けな構図があるのです。今後は何兆円にもなる対中国ODAはやめるべきでしょう。中国内では経済援助ではなく賠償金として喧伝されており、感謝のかけらもないわけです。ご存知の通り、国際法上では戦争の賠償はすでに終っています。ですからODAが賠償というのは大うそ。大体毎回のODA支出の際に中国側が「賠償金として受ける」などと書いたり言ったりすればさすがに日本政府だって「それはおかしい」と拒否しているはずです。これについては「事実と違う宣伝を行い、不必要に日本の名誉を傷つけている」と抗議すべきことです。いずれにしても国家予算が厳しい折に無駄なODAはやめませう。
しかし北朝鮮を日本の近所の脅し役として利用している中国とて、北朝鮮が独自に暴走すれば迷惑するので、首根っこは押さえたいはず。脱北者が中国東北部に増えすぎると同地域の朝鮮族が力を持ちすぎて不安要素になる。それでなくともこの地域には韓国から多くの投資がなされているので、中央政府としては特定のグループが強くなってはこまるお家事情があるようです。
かつては重工業と地下資源で中国の工業化の花形だった中国東北部は、現在は国営企業の不振でリストラが相次ぎ、労働争議から暴動になりかねず、中央政府も制御しにくい状況となっています。昨年の瀋陽日本領事館への亡命騒ぎの際に、日本政府も「亡命者の人権を守っていない」と叩かれたが、同時に中国の同地域の複雑な事情も暴露されて中国政府も弱みを知られて痛手は大きかった。以来、日本を除く世界のメディアは中国内の頻発する労働争議や国営企業幹部の腐敗、そしてその国営企業を支えるために銀行が無理な貸し出しを行い超級の不良債権となっていることを暴露した。
確かに中国南部には優秀な民間企業が多くあるが、この銀行の国営企業がらみの不良債権によって金融危機の可能性さえあります。さらに民間企業の経営者が共産党に入党できるという制度が出来るようですが、そうなれば民間企業も国営企業なみに国家のお墨付きが得られる反面、共産党入党などが共産党幹部の新しい利権となって、せっかく競争原理で勝ち残ってきた民間企業を阻害してしまう危険性もあります。やはりどの国でも政治たよりの企業は競争力が落ちるのは自明の理ですね。