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劣化ウラン弾犠牲の疑い、幼い命よ安らかに−−イラク・バスラ
バスラ市内にある子ども専用の墓地。毎日遺体が運び込まれている
夕刻の祈りの呼びかけがモスク(イスラム礼拝堂)から街中に響く中、その墓地ではこの世に生を受ける前の「幼い命」が埋葬されようとしていた。
イラク南部バスラ市内にある墓地には、バスラ産科小児科病院などから、毎日のように子どもや胎児の遺体が運び込まれるという。地元医師は、91年の湾岸戦争時に、米軍が使用した劣化ウラン弾が原因とみられる白血病や各種のがん、異常出産などで亡くなった子どもたちだと打ち明けた。
埋葬の準備を終えた胎児の遺体を運ぶ墓守=イラク・バスラ市で23日
同産科小児科病院のムハンマド医師(33)は、「小児白血病の死亡率はスイスでは6%程度だが、バスラでは80%以上です。国連経済制裁などで薬が不足しているのが一番の原因です」と嘆いた。墓守のアハマッドさん(30)が空を見上げてつぶやいた。「すべて戦争が悪いのです」
再び戦争が始まれば、同様の犠牲者が生まれるだろう。埋葬の準備が整った遺体にそっと手を合わせた。【写真・文、五味宏基】
(2003年2月24日毎日新聞夕刊から
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200302/24e/037.html