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(回答先: Re: フセインは国民への責任をとって引退してほしい 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 2 月 24 日 22:05:49)
すみちゃん、こんばんわ。
フセイン氏が国民生活を第一義的に考えている人で、米国の狙いが自分の排除であると認識していれば、辞任するでしょうね。
しかし、アラブ人気質から、米英からの圧力下で辞任すれば、腰抜け、裏切り者と罵られ、政治生命は当然ですが、カス人間として扱われるようになります。
(フセイン氏が国民の生命と安全を理由に辞任を示唆すると、フセイン賛美が大きく湧き上がり糾合作用が生じ、やめられなくなる可能性もあります(笑))
現実的には、戦前の日本も中国(満州ではなく)からの撤兵要求さえ呑まなかったくらいですから、近代国家の統治者が外国からの要求に従って辞任することはないでしょう。(天皇の退位要求であれば即開戦でしょう)
国民の生命と引き換えに辞任という考え方をする人なら、政治的支配者をめざなかったでしょうし、ましてやクーデタで政権を取ることもなかったはずです。
米英は、たとえフセイン氏が辞任しても、戦争犯罪者としてフセイン氏の引渡しを要求したり、バース党支配の継続であることを持ち出して因縁を付けるはずです。
バース党支配の象徴がフセイン氏であり、フセイン氏が独裁で統治しているわけではありません。
バース党支配が崩壊すれば、米国は、戦わずしてイラクの混乱ひいては中東全域の混乱を手に入れ、それを軍事介入の名目にすることができるようになります。
それでも、攻撃の引き延ばし先送りという意味では効果がありますから、フセイン氏の辞任とバース党支配は継続という策は無効ではありません。
抵抗でも無抵抗でも、米軍主体のイラク侵攻が始まればほどなくフセイン政権の統治力はなくなります。
この見通しをきちんと踏まえ、圧倒的多くの国民生活を維持しつつ、心ある者たちの抵抗運動が可能なシフトを敷くしかないんでしょうね。