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【ニューヨーク=勝田誠】イラク大量破壊兵器を調べている国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)が、21日までに国連安全保障理事会の常任理事国5か国に提示した文書「武装解除における未解決の問題」が22日、明らかになった。読売新聞が入手した文書は、イラクが、昨年11月からの国連査察を通し、いまだに説明、立証責任を果たさない約30項目の疑問点を列挙した包括的なもので、UNMOVICとして、イラクに緊急の回答を迫る厳しい内容。
同文書は、要約に当たる英文の文書約300ページと、イラクが保有する疑いが残る大量破壊兵器約30種ごとに問題点を示した別冊資料数十ページなどで成り立つ膨大なものだ。
内容は、〈1〉炭疽(たんそ)菌〈2〉化学兵器〈3〉ミサイル〈4〉無人飛行機――など、イラクの保有が疑われる生物化学兵器や、ミサイルについて、以前から未解決の疑惑や、昨年11月以降の国連査察団の調べで疑惑となった点を、集大成的に網羅している。「約5000リットルもの炭疽菌が製造可能な細菌培養のための培地650キロ・グラムの行方」「91年に廃棄したというVXガスの量、兵器化の有無、廃棄方法に関する全資料の提出」など具体的かつ詳細に疑問点を列挙したのが特徴。
イラクがこれに未回答の場合、国連査察団が「イラクに査察協力の意思無しと断定する動かぬ証拠」(関係筋)となり、米国の「武力行使が必要」との議論に弾みをつける。
(2月23日03:02)