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(回答先: 02/21 16:02 イランの核施設を査察へ IAEA事務局長らが訪問 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 2 月 22 日 20:06:04)
2003-02-22-20:18
イランが今回、IAEAの核査察を積極的に受け入れた背景には、「悪の枢軸」のひとつとして米国から敵視される中、国際社会の信頼を獲得したいという強い思いがある。だが、原子力を平和利用に限る姿勢をアピールしたいイランに対し、米国は「核兵器開発が狙い」と警戒心を解いていない。同様の大量破壊兵器開発疑惑を指摘された隣国イラクが政権転覆の危機に直面しているだけに、イランへのIAEA査察の行方は今後の中東情勢をも左右しかねない。
イランがロシアの協力を得て、南部ブシェール
で建設中のイラン初の原発施設は今年末にも完成予定だ。これに加え、イランは最近になって今後20年で6基の原発の建設計画を発表した。
また、今回の査察対象に含まれる中部ナタンツと西部アラクの原子力関連施設はいずれも米政府が昨年12月、偵察衛星の写真などを元に「核兵器開発用の秘密地下施設」と名指ししたものだ。だが、イランのハタミ大統領は国内でのウラン採掘開始や核燃料製造工場を建設に言及するなど、独自の核燃料サイクル構築に意欲を示す。
イランはその狙いについて「将来の人口増加や産業化によるエネルギー需要に対応するため」と強調、査察に際しても「何の制限も設けない」としている。だが、エネルギー専門家には「イランのエネルギーは石油、ガスで十分まかなえる」との見方もあるだけに、米国はイスラエルが射程内に入るミサイルを保有するイランの核開発疑惑に不信感を強めている。
このため、イランはブシェール原発について、使用済み核燃料をロシアに送り返すことを約束し、米国の懸念緩和を図ろうと懸命だ。米・イランの関係改善が急進展する兆候はない中、イランがどこまで米国の疑念を晴らせるのかが焦点となりそうだ。【バグダッド小倉孝保】
転載元
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030223k0000m030043000c.html