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(回答先: イラク産原油の輸入が倍増=ベネズエラのストで米国 [時事通信] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 22 日 19:49:49)
02/21 15:01 国連制裁下でも石油密輸 大統領親族らが利益独占 外信434
「信じられないだろうが(イラクのフセイン大統領の長男)ウダ
イはロールスロイスやフェラーリといった高級車を千三百台も持っ
ているんだ」。ウダイ氏の元秘書アッバス・ジャナビ氏は一九九八
年に英国に亡命した直後、アラブ紙アルハヤトとのインタビューで
こう証言した。
高級車好きで知られるウダイ氏だが、国連の経済制裁で外貨が手
に入らないはずのイラクで、なぜこうしたぜいたくができるのか。
ジャナビ氏は「ウダイはイラクの石油密輸の重要人物」と指摘し
た。ウダイ氏はイラン人の協力者を通じて五十隻の密輸船を所有し
、石油一トンにつき百ドルを支払ってペルシャ湾から石油を密輸し
ているという。
密輸船はペルシャ湾をパトロールする多国籍海軍によってしばし
ば摘発されている。二○○一年には少なくとも密輸船三隻が座礁。
○二年一―十月には四百三十三隻が摘発を受けたが、これは過去六
年間に摘発された船の合計数よりも多かったという。
イラクでは、七二年以降、石油会社の国有化を進めた結果、多大
な石油収入が経済を支えてきた。石油輸出国機構(OPEC)の統
計によると、イラクの原油確認埋蔵量は千百二十五億バレルで、サ
ウジアラビアに次いで世界二位。八九年の原油輸出額は百十八億八
千万ドルを誇っていた。
しかし、九○年のクウェート侵攻に対する石油禁輸などの国連制
裁で様相は一変。湾岸戦争の起きた九一年の原油輸出額は三億五千
万ドルに落ち込んだ。
九六年、売却代金の使途を食料や医薬品などの購入に限定して原
油輸出を認める国連の「石油・食料交換計画」がスタート。原油輸
出額は湾岸戦争前の水準に回復したが、同計画では、国連が売却代
金を管理、イラクには渡らない。
九八年に亡命したイラク人実業家サミ・サリ氏は英紙に対し、フ
セイン大統領の依頼で中東や欧州にダミー会社を設立、石油を密輸
して売りさばき、軍用トラックの購入に充てていたことを明らかに
している。
米エネルギー情報局によると、密輸先はトルコやヨルダン、シリ
ア、イランなど。このうちシリアは八二年以降中断していたイラク
とのパイプラインを二○○○年に再開し「試験運用」の名目で石油
輸送を続けている。米会計検査院は、イラクが九七年から○一年ま
でに密輸で六十六億ドルを得たと見積もっている。
中東経済研究所の長岡裕司主任研究員は「国連を通じて購入した
食料が国民に届かず、闇市場や外国に流れているという話も聞く。
密輸で得た利益も大統領の家族や政権の要人に独占されているのが
実情のようだ」と話している。(共同=小西大輔)
(了) 030221 1501
[2003-02-21-15:01]