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(回答先: 【ミサイル問題での追い詰めは不発か】 ミサイル廃棄は技術的な問題=イラク外務省高官 [ロイター] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 21 日 23:40:28)
イラクの大量破壊兵器査察を担当する国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は21日、国連決議で定められた射程150キロを超える短距離弾道ミサイル「アルサムード2」の廃棄に、3月1日までに着手するよう同国政府に要求した。イラク政府は同ミサイルが決議違反にあたることを認めておらず、対応次第では武力行使の根拠になる「決議1441への重大な違反」を問う声が浮上するのは必至だ。
廃棄の要求は国連本部で、イラクのドゥーリ国連大使に書簡で手渡された。書簡は公表されていないがロイター通信によると、廃棄対象はミサイル本体のほかエンジンなどすべての部品で、3月1日までの着手を求めている。作業は査察委の監視下で行われるが、廃棄完了までの時期は示されていない。
アルサムードは液体燃料を使用した移動発射式ミサイル。00年に試射に成功し、現在50〜60基がイラク国内の軍事拠点に配備されている。
ミサイルは核や生物、化学兵器の運搬手段になるため国連は91年、湾岸戦争の停戦を定めた安保理決議でイラクの保有できるミサイルを「射程150キロ以内」と制限した。だがアルサムード2は制限射程を超えることが判明。ブリクス氏は14日の安保理報告で、査察委の諮問会が全会一致で「違反」と結論づけたと公表した。
イラク側は、40回の試射試験のうち射程制限を超えたケースが13回あることは認めているが、純粋に技術的な問題だと主張。ドゥーリ国連大使は「(制限超過は)ミサイルの重量や燃料の搭載量による。技術的に解決し、それを順守すればいい問題だ」などと査察委を牽制(けんせい)してきた。
イラクへの武力行使を視野に、米国が周辺に軍事力を展開する中、実戦配備されたミサイルの廃棄はイラクにとって打撃になる。廃棄要求はイラクにとって「武装解除・査察協力」への厳しい踏み絵になる。 (11:32)