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【バグダッド福島良典】イラクのフセイン大統領は19日、バグダッド訪問中のロシア共産党のジュガノフ党首らと会談し、米国がイラクの国家主権を尊重するなら、大量破壊兵器をめぐるイラク危機の平和解決を望むとの立場を表明した。イラク攻撃に傾く米英両国に反対する声が国際社会で高まっている現状を受け、イラク側の戦争回避努力を強調する狙いがあるとみられる。
国営イラク通信によると、フセイン大統領は会談で「イラク国民は戦争を望んでいないが、『いかなる代償を払ってでも』ではない。独立、尊厳、自由では妥協しない」と主張した。その上で、「米国がイラクとアラブ諸国の自由と主権を尊重すれば、イラク国民も米国を含む他国の自由、主権、尊厳を尊重する」と明言した。
しかし、同時にフセイン大統領は「もし米国が(攻撃を)試みようとし、彼らの掲げる目的を達成できると考えているとすれば、イラク国民の決意を目の当たりにすることになるだろう。我々は米国を打ち負かす」と警告した。
フセイン大統領は最近、大量破壊兵器の輸入・開発を禁止する大統領令を出し、米国のU2偵察機による上空からの査察を受け入れるなど、国連への協力姿勢を打ち出している。国際的な反戦世論の高まりと、国連安保理での米英両国の劣勢を踏まえ、イラクは平和市民団体や、武力行使に慎重な仏独露中などと連携する構えを強めている。
[毎日新聞2月20日] ( 2003-02-20-18:37 )