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【ワシントン=菱沼隆雄】ラムズフェルド米国防長官は19日の記者会見で、イラクが戦略拠点付近に民間人らを配置し「人間の盾」にしようとしている問題について、「人間の盾は戦術ではなく戦争犯罪だ。(フセイン・イラク大統領の)指示に従い、人間の盾を利用した者も厳しい代償を払うことになる」と強く警告した。
長官は人間の盾が米国の軍事作戦に影響を与えるかどうかについては、「(軍事力を行使する)時点で司令官が判断を下す」と述べ、攻撃の可能性を排除しなかった。
国防長官はフセイン大統領は「自らの目的のためには多くの命を犠牲にすることもちゅうちょしない」と述べるとともに、一般市民の犠牲者を誇大宣伝し、米国批判を展開する目的で、「軍事施設付近に故意にモスクを建設し、学校や病院、孤児院を軍隊の盾にし、無力な女性、子供まで危険にさらしている」と非難した。
(2月20日12:09)
★ 国際法に適合しない戦争を仕掛けようとしている政権が、「戦争犯罪」を声高に叫んでいる。
大義なき戦争を仕掛けようとしている政権が、「自らの目的のためには多くの命を犠牲にすることもちゅうちょしない」と受身の相手を非難する。
先の大戦でも、「人間の楯」にもなっていない日本国民を虐殺する都市大空襲を数え切れないほど敢行し、終いには核爆弾まで大都市に2発投下した。
ベトナム戦争でも、ユーゴ空爆でも、アフガニスタン侵攻でも、米国は、「人間の楯」ではない市民を大量に虐殺してきた「大戦争犯罪国家」である。