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【テヘラン=柳沢亨之】イラクのイスラム教シーア派亡命反体制組織、イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI、本部テヘラン)の指導者ムハンマド・ハキム師(64)は18日、本紙などと会見し、米国がフセイン政権崩壊後に検討しているとされる米軍による直接統治構想について、「イラク国民は拒否するだろう」と語り、強く反対する意向を明らかにした。
ハキム師は会見で、「求められているのは国民による文民政権だ。米軍の駐留は一切認められない」と語った。同師によると、SCIRIは先週、「様々なレベルの」米政府当局者と接触し、米軍の攻撃の際に軍事協力を行う考えはないことを伝えたという。
「フセイン後」の政体については、国内外の反体制諸組織が1―2年間にわたって「暫定政権」を担い、その間に憲法を制定、自由な選挙を行うことで、「イスラム教とすべての信教、集団が尊重される恒久的な民主主義国」を樹立することを目標に掲げた。
SCIRIは、イラクで人口の約6割を占めるシーア派の組織で、兵力約5000人の武装集団をイラン・イラク国境付近に擁する。最近は、反体制諸組織の糾合に力を入れ、米国も、フセイン政権後のイラクの行方を握る勢力の一つとして、パイプ作りに努めている。このため、ハキム師の「米軍政反対」の方針が、「フセイン後」を巡る米国の構想に微妙な影響を与える可能性もある。
SCIRIは、1979年のイラン革命に対する支持を訴えたためにフセイン政権に弾圧されたシーア派教徒によって、82年に結成された。イラン革命体制の親衛隊「革命防衛隊」から訓練や装備の提供を受けていると言われている。
(2月19日18:41)