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【ローマ井上卓弥】ローマ法王庁(バチカン)のソダーノ国務長官は18日、ブレア英首相が22日にバチカンを訪れ、法王ヨハネ・パウロ2世に謁見すると明らかにした。イラクへの武力行使を計画する米英両国に対し、法王は人道主義の立場から平和的解決の必要性を訴えて対立しており、ブレア首相訪問の真意が憶測を呼びそうだ。
ブレア首相は法王との謁見に先立ち、21日には同じくイラク攻撃を支持するイタリアのベルルスコーニ首相との会談のためにローマ入りする。英首相府筋は「(謁見が)事実とすれば、首相の個人的な理由によるものだろう」と説明している。
開戦準備を本格化させる米英に対し、バチカンは「道義的正当性を備えた『正しい戦争』とは認められない」として反対姿勢を鮮明にしてきた。
法王は先週、キリスト教徒であるイラクのアジズ副首相とバチカンで会談したほか、バグダッドに特使を派遣して国連の大量破壊兵器査察活動への全面協力を求めるなど、独自の外交チャネルを使いながら、イラク問題への関与を深めている。
[毎日新聞2月19日] ( 2003-02-19-19:33 )