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【バグダッド福島良典】イラクの核開発疑惑に絡み国連査察団の聴取を受けたイラク人技術者が18日、イラク情報省で記者会見し、「聴取は米国が押し付けた政治的決定によるもので、正当化できない」と述べ、査察団の対応を批判した。イラク当局者の立ち会いや録音なしでの単独聴取を求める査察団に対して、イラク側として揺さぶりをかける狙いとみられる。
会見したのは歩兵用ロケットなどを製造している軍事企業「アルラシッド社」のサード・アハマド・マフムード副社長。同社が輸入しようとしていたアルミ管について米英両国はウラン濃縮用の遠心分離機への転用が目的だった可能性があると指摘している。同社側は疑惑を否定している。
マフムード副社長によると、国際原子力機関(IAEA)の査察チームは17日、3時間以上にわたりアルミ管輸入の経緯などを聴取。同チームは国外での調査のためにアルミ管のサンプルを持ち帰ったという。
国連安保理決議に基づき、査察団はイラク人科学者を国外で聴取する権限を持っている。だが、同副社長は国外聴取について「市民・個人として(国外聴取の)招待は受けられない。いかなるイラク人科学者にも国外聴取を求めないよう(査察団に)忠告する」と査察団をけん制した。
[毎日新聞2月19日] ( 2003-02-19-21:34 )