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(回答先: 02/17 23:34 21日からイラン核査察実施 IAEA事務局長も訪問 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 2 月 19 日 21:40:38)
02/19 16:16 IAEA盾に原子力推進 イラン、疑惑の施設に査察 外信63
【テヘラン19日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバラ
ダイ事務局長らが二十一日からイランを訪問し、米国が核兵器開発
の疑いを指摘する施設を査察する。核の軍事利用を否定するイラン
は、IAEAの管理下での「透明性」を盾に米国の非難をかわし、
原子力開発を推進する構えを見せている。
事務局長らが訪問する予定の、イラン中部アラク、ナタンツの二
カ所の施設は、米政府が「核兵器開発用の秘密地下施設」と非難し
たもので、ウラン濃縮などの施設とみられている。米テレビが昨年
十二月に施設の存在を報じた直後、イランは「非軍事施設」と反論
し、IAEAの査察受け入れを表明した。
一方、ハタミ大統領は今月九日、同国中部サガンド付近でウラン
鉱脈を発見しウラン燃料製造に向けて採掘を開始したことを明らか
にした。将来はこのウランから濃縮ウランを製造する計画で、イラ
ク、北朝鮮とともにイランを「悪の枢軸」と非難するブッシュ米政
権は「重大な懸念」(バウチャー国務省報道官)を表明した。
イランが、エルバラダイ事務局長の訪問前に、あえて核燃料の製
造計画を明らかにしたのは、「国連管理下での平和的な原子力開発
」をアピールする狙いがありそうだ。
産油国のイランは、初の原発となるブシェール原発を建設中。さ
らにハラジ外相は今後二十年間で新たな原発建設により六百万キロ
ワットの電力を生産する計画を表明している。
だが、中東地域では、イランと敵対するイスラエルが既に核兵器
を保有しているとみられ、さらに隣国イラクに親米政権が生まれれ
ば、イランにとって安全保障上の脅威が増す。外交筋は「イランが
核兵器開発を望んでもおかしくない環境にある」と指摘している。
(了) 030219 1616
[2003-02-19-16:16]