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【平沢勝栄拉致議連事務局長の言動】 金体制の崩壊こそ平和への道 [平沢勝栄氏HP&『諸君!』12月号]
http://www.asyura.com/2003/war24/msg/346.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 2 月 19 日 20:13:22:

(回答先: 「日本も核ミサイルを」 拉致被害者「救う会」会長 [朝日] 投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 2 月 19 日 20:05:27)

「ガタガタ抜かすなら締め上げろ!ビタ一文やるな」

拉致家族全員の帰国は、交渉の最低条件
北が拒むなら日本が切るべきカードはこれだ!  『諸君!』12月号より

■被害者に責任転嫁した政府
省略
■帰らないと大変なことになる
省略
■キムヘギョンさんの帰国を
省略
■朝銀・万景峰号に徹底調査を
省略
■金体制の崩壊こそ平和への道
つまり金正日体制である限り、交渉のカウンターパートにはなりえず、金体制の崩壊こそが東アジアの平和と安定につながるという方針に傾いているのだろうと思います。

そう考えているからこそ、アメリカ政府は日本の北朝鮮に対する交渉姿勢について重大な懸念をもっています。ケリー氏も言っていましたが、核開発継続もアメリカからすれば前から知っていたことです。

小泉総理には訪朝の五日前に連絡したといっていました。それをこの時点でアメリカが明らかにしたということは、小泉総理の対北朝鮮外交に対する不信任をアメリカが表明したものと私は考えています。対北朝鮮外交は慎重に行なうべきだ、とのメッセージでしょう。

もし金正目体制が崩壊したら、核ミサイルを撃ってくるとか、大量の難民が発生すると言われていますが、それはあり得ないでしょう。なぜなら、難民が国外に出てこられるだけの船も燃料も北朝鮮にはないからです。

日本としては、北朝鮮が崩壊したときに、きちんと食糧支援をして、新しい政権をできる限りバックアップすればいいのです。

正直なところ、私自身としては、現在の金正日独裁政権が続く限り、拉致事件の真相解明は不可能だと思います。すべてを明らかにすれば、北朝鮮自らが、大韓航空機爆破事件などのテロ行為を金正日の命令によって行なっていたことを認めなければならなくなるからです。

今までと同じように日本政府が、北朝鮮との交渉に柔軟な姿勢で臨むことは、国際社会に対して日本がテロ支援国家であることを認めるようなものです。

日本の現在までの対北朝鮮外交は、金正日独裁政権の延命を助けてきたのです。いまの北朝鮮は経済的に破綻し、アメリカに追いつめられたからこそウソを認めたのです。

対して日本は今まで北朝鮮を追いつめないように、怒らせないようにと接してきました。食糧危機だといえば、「人道的配慮」から百万トン以上のコメ支援を行ないました。政治家も外務省も、北朝鮮に配慮することが外交だと信じて疑わなかったわけです。

それが間違いだったことはいまや明白です。

拉致問題が一段落したところで、戦後の対北朝鮮外交をきちんと総括する必要があるでしょう。とりわけ「A級戦犯」の総括は行なわなければなりません。

過去に訪朝した政治家たちは、いったい何をしてきたのでしょうか。金丸訪朝団も金日成から大歓迎を受けて、一糸乱れぬマスゲームに感動し、金の延べ棒をもらい、勝手に過去の謝罪をしてしまっただけです。

八八年に警察が国会において初めて拉致を認定したときにも、どれだけの批判を受けたことか。「警察はは北朝鮮を敵視している。北朝鮮がそんなことをするはずがない」といった政治家も多かったのです。

警察庁が「拉致容疑事案」として認定したことに対し、旧社会党などは「拉致は容疑ではなく疑惑にすぎない」と批判していたほどです。

今まで拉致問題を解決する糸口はいくらでもありました。

昨年、金正男が不法入国してきたときは、きちんと逮捕して取り調べをすべきだったでしょう。身柄を拘束して、金正日の長男であることを確定させ、交渉材料として利用できたはずです。

しかし当時の外相であった田中眞紀子氏は「テポドンを撃たれたらどうすんのよ」とパニック状態で、外務省も早く帰すことしか考えていなかった。百十七万トンに及ぶ食糧支援も何ら拉致問題の解決に役立ちませんでした。

ようやく引き揚げた不審船に至っては、 かなり前から日本は気付いていました。一九七〇年に兵庫県沖に不審船が現れたとき、海上保安庁が銃撃を受けながらも追跡したのですが、反撃を怠ったため、逃げられてしまったのです。

一九八五年、宮崎県沖で発見したときは三日間追いかけたにもかかわらず、またもや逃げられてしまった。時期から考えると、あの船の中に拉致された人が乗っていた可能性さえあったのです。間違いなく工作員は乗っていたはずです。仮にこの時点で昨年十二月のように攻撃していれば、拉致問題を今日まで引きずることはなかったかもしれません。

五人が帰国してまもなく、増元るみ子さんのお父さん、正一さんが亡くなられました。今年四月、地村保志さんのお母さんが亡くなった時には、外務省から弔電一本ありませんでしたが、今度は外務大臣の供花、そして斎木参事官の弔電がありました。

二男の照明さんによると、最後の言葉は、「自分は日本を信じるから、お前も日本を信じろよ」だったそうです。その言葉通り、日本は信じるに足る国だったのか。
増元さんの信頼に応えられるだけのことを国家としてしてきたのか、疑問でなりません。

今後、北に残された家族の帰国を要求することになりますが、相手は今まで以上に戦術を練ってくるでしょう。日本政府も対応を改めたとはいえ、外務省の弱腰は相変わらずです。

私たちはさらに厳しく交渉の推移を見守るべきでしょう。

全文はこちらから
http://www.hirasawa.net/shout0211.htm#201

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