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【カイロ=平野真一】バグダッドからの報道によると、イラク外務省は17日夜、声明を発表、国連査察団が同日、米国製U2偵察機による初の空中査察飛行を行ったことを明らかにした。
それによると、U2機1機が正午前、イラク領空に入り、数か所を上空から査察、約4時間20分後に領空外に去ったという。U2機がどこから飛来したかなどは明らかでない。在イラクの査察団は同日、初飛行について発表しなかった。
U2偵察機の始動によって、米国が存在を指摘している移動式の生物兵器開発用トレーラーなど、地上査察だけでは発見の難しかった施設の特定が容易になる。また、抜き打ち査察の際、裏口から証拠品を運び出すなどの欺瞞(ぎまん)行為も防げると査察団は期待している。
U2偵察機による空中査察は、昨年11月に採択された国連安全保障理事会決議1441に明記されているが、イラク側は「米英がイラク南・北部に一方的に定めた飛行禁止区域では偵察機の安全を保証できない」として拒否していた。
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は今月8、9の両日、バグダッドでイラク政府と査察問題について協議した際、イラク人科学者からの単独聴取や大量破壊兵器開発禁止の立法措置と並んで空中査察を強く要求、イラク側もようやく無条件で受諾していた。
(2月18日10:46)