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(回答先: イラクへの人道支援会議、具体策決められずに閉幕 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 17 日 14:04:33)
対イラク戦争が起きた場合に必要となる難民保護などの人道支援について、国連機関や赤十字の準備作業が本格化してきた。「武力行使不可避」の見方が強まっているためだ。
国連の作業には、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界食糧計画(WFP)、ユニセフなどが参加。
UNHCRは60万人の難民が出るとの「作業仮説」をもとに、テント、毛布、調理器具などの調達を進めており、既に約12万人分を確保したという。60万人分に必要な資金は6000万ドル。これまでに集まったのは1600万ドルで、ほとんどを米国が拠出。日本も「有事」の際には、拠出の意向を伝えているという。
食糧支援は、WFPが中心となる。現在、イラク国民の6割が、国連の管理する食糧配給に全面依存しているが、戦争で配給網が機能しなくなった場合や、大量の避難民が出た場合には、500万人から1000万人に食糧支援を行う必要が出てくるとみている。
WFPは今、90万人・3カ月分の食糧備蓄を、イラクに隣接する諸国で進めている。イラクを脱出する難民に配給するほか、必要に応じて、イラク国内に運び込む予定。この備蓄にかかる経費は770万ドル、うち米国が500万ドルの拠出を約束している。
有事の際、国連機関以上に重要な役割を果たすとみられるのが、戦時救護を主要任務とする赤十字国際委員会(ICRC)だ。現在、イラク国内に400人近いスタッフを抱え、医療支援などを行っているが、戦争になった場合、応援を加え、戦時傷病者の救護、飲料水の確保、戦時避難民の救援を重点的に行う。
医薬品、水、食糧などの備蓄をヨルダン、イランなどで進めており、既に15万人の避難民を1カ月まかなう態勢を整えた。さらに50万人に対応する計画を立てている。
イラクでは、国外に脱出する難民以上に多数の国内避難民が、北部のクルド人自治区などに逃げ込むとみられる。こうした国内避難民はICRCなどが、一方、国境を越える難民は主にUNHCRが救援を担当することになっている。 (16:12)