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イラクへの武力行使に反対するデモが15日、アジア、中東から欧州に至る世界各地で一斉に行われた。英BBCによると、抗議行動は世界約60か国、400都市で数百万人が参加して行われ、ベトナム反戦運動最盛時のデモを上回る「史上最大規模」。
とくにロンドン、ベルリン、ローマなど欧州主要都市ではいずれも50万人を上回る市民が反戦を訴えた。
◆英では100万人◆
【ロンドン=土生修一】英国でも15日、国内各地でイラクへの武力行使に反対するデモが行われ、主催者は「参加者は、予想の2倍以上の100万人になった」と発表、警察は50万人以上が参加したと見ている。
ロンドンでは、主会場となった市中心部のハイドパークが参加者で埋まった。
集会では、ロンドン市長や米国の黒人運動指導者ジェシー・ジャクソン師などが演説した。
英国でのデモを主催したのは英国イスラム協会や市民団体の連合体「ストップ・ザ・ウォー」など。ホームページによると、同団体は2月15日を「世界1000万人大行進」の日として、インターネットを通し、世界中の反戦団体などに同時行動を呼びかけたという。
◆独では2閣僚と連邦議長が参加◆
【ベルリン=宮明敬】政府がイラク攻撃への反対姿勢を鮮明にしているドイツの首都ベルリンでも15日、反戦デモが行われ、約50万人が「正義とは何?」などと訴えるプラカードを掲げて行進した。
シュレーダー首相は閣僚には参加自粛を要請したが、トリッティン環境相ら2閣僚のほか、ティールゼ連邦議会議長がデモに参加。戦争反対派が圧倒的多数を占める世論との連帯を態度で示した。
◆ローマ、至る所に「平和の旗」◆
【ローマ=秦野るり子】ローマ市中心部で15日行われた反戦デモには、地元メディアの推計で約100万人が参加した。
参加者は、イタリア全土から集まり、虹色の「平和の旗」などを手に「戦争反対」のスローガンを叫んで市内を練り歩いた。また、アパートやオフィスなど市内の至る所に「平和の旗」が飾られた。一方、有力紙「コリエレ・デラ・セラ」の最新世論調査では、「国連の支持なしでのイラク攻撃に反対」と答えた人は85%に達しており、米国の対イラク強硬姿勢を支持するベルルスコーニ政権と世論のかい離が顕著になっている。
◆欧州以外にも広がる◆
この日は欧州以外の各国でも反戦デモが行われた。
対イラク攻撃に強く反対しているシリアでは、ダマスカス市内を約20万人が行進、「悪の枢軸は米国、英国、イスラエルだ」などと気勢を上げた。
タイでは、バンコク中心部の米英両大使館前で約2000人がシュプレヒコール。イスラム教徒が多い南部パタニでは少なくとも1万人が戦争反対を訴えた。
そのほか、オーストラリアとニュージーランドの各都市で数千人規模の集会が開かれたほか、南アフリカ・ケープタウンでも閣僚3人を含む数千人がデモ行進した。
(2月16日02:26)