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(回答先: カダフィ大佐、アサド大統領が演説のときは、いねむりしてるのが、流されてました、アルジャジーラ 投稿者 は 日時 2003 年 3 月 02 日 19:13:52)
1日のアラブ連盟首脳会議はアラブの連帯がもはや「絵に描いたもち」に過ぎないことを如実に示した。最終声明では一応、イラクへの攻撃反対で一致したものの、イラク対クウェートやアラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア対リビアが対立しアラブの亀裂は決定的となった。米国のイラク攻撃を止める具体的方策も見出せず今後、連盟の存在意義が問われる可能性もある。
リビアのカダフィ大佐は首脳会議の演説で、「イラク問題は米国とイラクの対立の問題ではなく、アラブ諸国間の対立の問題なのだ」と述べた。これは、アラブが一つになれば米国のイラク侵略を許すはずはないという意味だ。
90年のイラクのクウェート侵攻でアラブ世界は分裂。その後、連盟はアラブ諸国間の和解を最優先課題の一つにしてきた。昨年のベイルートでの首脳会議では、サウジとイラクの首脳が抱擁、イラクとクウェートの首脳が握手し、アラブの連帯が復活したことをアピールした。
しかし、今回の首脳会議では、クウェートのジャビル首長は「イラクはクウェートに対し真摯な態度をみせていない」と批判した。また、UAEがフセイン大統領の亡命を提案したことにイラク側が厳しく反発。さらに、カダフィ大佐が米軍のアラブ駐留を許した原因はサウジにあるともとれる発言を行ったことに、アブドラ・サウジ皇太子が大佐をののしる場面がテレビ放映され、対立は鮮明になった。
外相会議では、首脳会議で米軍のイラク攻撃に軍事施設を提供しないことを協議することになっていた。しかし、最終声明はこれに触れず、施設の提供を黙認した形となった。首脳会議で加盟諸国の対立が鮮明となり、「イラク攻撃回避の可能性はほとんどなくなっている」(アブドラ・ヨルダン国王)との認識が広まる皮肉な結果となった。【カイロ小倉孝保】
[毎日新聞3月2日] ( 2003-03-02-22:05 )