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【ニューヨーク16日共同】16日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米軍によるイラク侵攻が始まった場合、フセイン政権は米側に多数の犠牲者が出る可能性のある首都バグダッドでの市街戦に誘導することや、油田を破壊するなどの対抗策を計画していると報じた。米国防総省高官が、情報活動によるとして明らかにした。
それによると、イラクは攻撃が始まった場合、米側が目指す短期決戦による勝利を妨害することを最大の目標とし、油田への放火やダムの爆破、南部の住民への食糧供給を停止し意図的に危機をつくり出すなどの作戦計画を策定した。
最精鋭とされる共和国防衛隊は当初の空爆に耐えるため既に分散配置されているが、米英などが首都への進軍を始めれば再集結する態勢。共和国防衛隊の一部兵員は毒ガス用の防護服を装備しており、生物・化学兵器を使用する可能性がある。
一方、米軍幹部は米側の装備がはるかに勝っていることや、イラク軍の士気が低下していることを理由に、長期戦回避に自信を持っているという。 (15:26)