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(回答先: イラク攻撃に反対表明へ=アラブ首脳会議 [時事通信] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 01 日 22:16:10)
アラブ首脳会議、戦争回避訴え イラクの査察協力を評価
アラブ連盟(加盟22カ国・機構)は1日、エジプト・シナイ半島のリゾート地シャルムエルシェイクで定例首脳会議を開き、イラク問題の平和的解決の道を探った。会議後、戦争回避を訴え、イラクに国連決議の順守を求める共同宣言を採択する。さらにイラクによる国連査察への協力を評価し、イラク攻撃が周辺地域に深刻な影響を及ぼすことを警告する宣言を発表するという。
会議では、アラブ首長国連邦(UAE)代表団がイラクのサダム・フセイン大統領らに2週間以内に退陣し、国外退去を求めることを提案する文書を配布した。首脳会議の議題にはなっていないが、公式の席で国外退去問題が提案されるのは初めて。
外交筋によると、UAEの提案は4点で、(1)フセイン大統領以下イラク指導部の退陣と、2週間以内の国外退去(2)国外退去後には、第三国の手に引き渡されることはない(3)退去後、内外の全イラク人を免責(4)イラクに新政権が成立するまで、アラブ連盟は国連と協力して暫定的に統治する。
イラク指導部の国外退去は、これまでメディアなどを通じて出たことはあるが、政府が公式に提案したことはなかった。イラク指導部は国外退去を繰り返し否定し、アラブ連盟が公式に協議する可能性は低いが、今後、戦争回避の最後の選択肢としてイラク指導部への圧力にはなると見られる。
外交筋によると、共同宣言は(1)平和的解決のためにあらゆる手段をとる(2)戦争による問題解決を排除する(3)イラクに大量破壊兵器の廃棄を定めた安保理決議の順守を求める−−など。米国を名指しはしないが、戦争拒否の姿勢を前面に打ち出すという。
2月27、28両日の外相会合のなかで、米国によるイラク攻撃に積極的に反対する表現を盛り込もうとする強硬派シリアと、イラクに安保理決議の完全実施を求める圧力をかけようとする親米派エジプトやサウジアラビアが衝突した。
シリアは宣言で「米国の戦争にいかなる協力もしない」などの項目を入れることを求めたが、結果的に「アラブ諸国軍は戦争に加わらない」ことで合意ができた。
会議の冒頭、開催地エジプトのムバラク大統領は、戦争について「危険な影響を周辺国にまき散らすことになる」と訴えた。
(22:56)
http://www.asahi.com/international/update/0301/017.html